朝ドラ「スカーレット」の里、信楽へ行ってきた。

このブログの相方である吉野が1月に長い休みを取れることになったので、今放送中の朝ドラ「カーネーション」の舞台である信楽に信楽焼のタヌキを見にいくことにした。
検索すると「小川亭」という旅館に「たぬき温泉」なる貸切り露天風呂があるという。即決。ココに決めた。タヌキの露天風呂入りたい。

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東京から信楽へ

というわけで、はるばる信楽に行ってきた。
東京から新幹線で京都、京都からJR琵琶湖線で草津、草津からJR草津線で貴生川。ここまで3時間20分。
そして貴生川から信楽高原鐵道てつどうでいよいよ終点の信楽へ。

信楽高原鐵道-忍
信楽高原鐵道の甲賀忍者のラッピング列車。車内も忍者だらけだった。

幾つも電車を乗り継いでたどりついた信楽駅の駅前には、巨大タヌキがお出迎え。そうそう、コレが見たかったんだ。このでっかいおタヌキ様に会いたかったのよう。
巨大タヌキと記念撮影した後は、駅前にコンビニも喫茶店も見当たらなかったしとても寒かったのでタクシーで宿へ向かう。

信楽駅前たぬき電話
イベントの季節になると魔女やサンタの衣装を着てニュースになる有名狸。
信楽駅前たぬき電話
たぬきがタクシー会社を経営している模様。さすがは狸の里信楽。

小川亭

タクシーで今夜の宿「小川亭」に到着。

予想以上に宿の中も庭もたぬきだらけである。床であろうが棚であろうが階段であろうが隙あらばタヌキを置く方針とみた。
作家や店によって作風が違うのだろうか、いろいろな顔をしたタヌキの焼き物が並んでいて楽しい。

社長タヌキ
入口には社長タヌキが立っていた。この宿もタヌキが経営しているようだ。
たぬきのおかみさん
玄関にはたぬきのおかみさんが。
小川亭のタヌキ達
小川亭のタヌキの皆さん。

忍者が潜んでいそうな古びた建物。
検索したところ、なんと119年前に建てられた宿らしい。

小川亭さんの創業はなんと江戸時代後期!!今とは違う場所で創業開始されたそう。
今の小川亭さんの建物は明治24年の建物。

【信楽宿情報】明治時代からの建物が素敵な小川亭│滋賀の地酒への情熱がすごいお宿」より

廊下を歩くと床板がきしみ、甲賀忍者の修行にもってこいである。カビゴン級の肥満体である私は、歩くたびに床を踏み抜かないかとヒヤヒヤした。

部屋には信楽の朝宮茶のティーバッグと朝ドラ「スカーレット」のロゴが入ったお菓子が用意されていた。
ロビーにもパンフが置いてあったが、それほど「スカーレット」推しという感じはしない。まあ、ドラマが始まってから3ヶ月以上過ぎているものね。

スカーレットの茶菓子
「スカーレット」ロゴの中身はチョコ風味のお菓子。

たぬき風呂の秘密

夕食に近江牛のおいしいすき焼きをたらふく食べた後は、いよいよ待望の「たぬき温泉」だ。
この宿には「狸の腹鼓」と「分福茶釜」の2種類のたぬき風呂があるのだが、公式サイトの画像を吟味熟考した結果、「分福茶釜」を予約しておいた。

コレが目的で信楽まで来たのだから否が応でもテンションが上がる…と言いたいところだが、標高285メートルという信楽の1月の夜の露天風呂がどれだけ寒いのか想像もつかず、テンションはなかなか上がらないのだった。仲居さんに案内されて露天風呂に続く階段を昇る足取りが重い。

躊躇していてもタヌキのお風呂には会えないので、えいやと服を脱ぎ捨てえいやと更衣所のドアを開け飛び出した。
いや寒い。寒いよ。小雨も降っていて寒すぎるよ。
標高1メートル弱というヌルい地域からやってきた我々には、信楽の露天風呂は厳しすぎる。

だけど、奥の方に設置されているタヌキのお風呂を見ていきなりテンション上がったね。
テンションは上がったがなにしろ寒くて寒くてどうしようもないので迷わずタヌキのお腹に飛び込む。無色無臭のお湯は若干ぬるめで大変気持が良い。
カビゴン級の私とゴーリキー級の相方がぎりぎり一緒に入れるほどのサイズ。普通体型のご一家なら3人でのんびり寛げそうな広さ。

たぬき風呂につかる
念願のたぬき風呂につかる。
たぬき風呂のお顔
お顔もかわいい!

あれ? 風呂の底になにやら黒光りする丸いモノが沈んでいる。
なんだこれ。

たぬき風呂
風呂の端に沈んでいるのは…?
タヌキ風呂の金玉
タヌキの金玉だ!

なんと、こんな愉快な仕掛けがあるとは!
旅行の前に小川亭のレビュー記事を幾つか読んでいたが、この件についてはまったく知らなかったので嬉しいサプライズ。
そうだよねえ、タヌキといえば金玉だ。素晴らしい。立派なモノを作ってもらってタヌキもさぞ誇らしいだろう。

陶苑たぬき村で絵付け体験

かわいいタヌキ風呂で体の芯まで温まってぐっすり眠った我々は、翌日、たぬき社長やたぬきのおかみさんに別れを告げ、近くの「陶苑たぬき村」に寄ってタヌキの絵付けにチャレンジ

黒、黄色、緑、赤、茶色の絵の具で素朴なタヌキに色を塗る。
絵の具はどんどん吸い込まれるしにじむしまるで思うように塗れないのだが、それもまあ味ということで気にせずどんどん塗ってしまった。
私よりも器用な相方は細い絵筆を使って丁寧に塗っている。しかし、「あっ」とか「うっ」とか「しまったっ」などと声が漏れていたので、やはりそれなりに思うように塗れていなかった模様。タヌ絵付け難しいぞ。
焼き上がったタヌキ達は1ヶ月ほどで自宅へ郵送してくれるシステム。

タヌキの絵付け体験
手前が吉野、奥がみやしたが塗ったタヌキ。

この「陶苑たぬき村」もタヌキだらけ。いたるところにタヌキがいる。
施設内のショップにも大小さまざまなタヌキが群れをなしている。
団体旅行客の奥様達がタヌキの焼き物を見て回りながら「これは鼻が長くてキツネみたいやな」などと語り合っていた。

陶苑たぬき村
「陶苑たぬき村」で客を出迎えるタヌキの皆さん。
陶苑たぬき村の忍者
タヌキに混じって忍者もいた。

帰りの信楽高原鐵道は「スカーレット」のラッピング。
外は巨大な喜美子の写真と番組のロゴ、中は焼き物のイラストが散りばめられたオシャレな列車だ。

信楽高原鐵道-スカーレット正面
雲井駅に入ってくるスカーレット列車。
信楽高原鐵道-スカーレット側面
でっかい喜美ちゃん!
信楽高原鐵道-スカーレット車内
かわいい内装。
信楽高原鐵道-スカーレット戸田恵梨香サイン
喜美子役の戸田恵梨香さんのサインも。

1日で10年分のタヌキをいっぺんに見た気がする。
近江牛は最高だし、ご飯はつやつやでおいしかったし、温泉のおかげか翌日はお肌しっとりだったし、タヌキまみれの大満足の旅であった。【み】

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