前回の「その2」はこちら。
ワタクシ東京福袋みやしたが4年ぶりに作成したカードゲーム。
今回はカード+すごろくである。
作った当初はカードと運だけで遊ぶシンプルすぎるゲームだったのだが、試行錯誤を経て、「芸能人カードすごろく」なる新ゲームが完成した。
「勇者ああああ」から天啓を得る
このゲームを作るきっかけとなったのが。毎週視聴している「勇者ああああ~ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組~」(テレビ東京)。
1月9日放送の「芸能界貧乏列伝 桃鉄」という企画がべらぼうに面白かった。
これは、昨年発売された「桃太郎電鉄 昭和 平成 令和も定番!」を3年決戦モードでプレイしつつ、番組独自の芸能人のお金に関わるエピソードが書かれたフリップを使って遊ぶというもの。
このフリップには「芸能人が借金などで大損したエピソード」や「芸能人が大儲けしたエピソード」が書かれており、その金額は伏せられている。
やれ誰それが泥棒にあっただの、開発した商品が当たって大儲けしただの、下世話なエピソードが目白押し。
この人は儲けたのか、損したのか。何か話題になってたっけ…と、テレビを見ながら頭の中の芸能ニュースの引き出しを開けたり閉めたりして損益を予想。
これは楽しい。楽しすぎる。
あっ、ひょっとしたら、このエピソード部分をカードにして、獲得したカードの金額の多寡を競うゲームにしたら面白いんじゃなかろうか?
まずは芸能人のお金にまつわるエピソードを集めよう
というわけで、ワタクシ東京福袋みやしたがインターネットを検索して、芸能人が大損したり小損したり大儲けしたり少しだけ得したりしたエピソードを収集。
寄付をした人、盗難した人、された人、罰金を払った人、ギャンブルで儲けた人、損した人、賞金を獲得した人、バラエティ番組の企画で自腹で支払った人など、内外の芸能人達の色々なエピソードが集まった。その数約180件。
これらのデータはGoogleスプレッドシートで管理する。
ゲームを作る時もクイズの作問もGスプ、収集品のデータベースもGスプ、録画した番組の整理もGスプ、何でもかんでもGスプ。Gスプなしでは夜も日も明けない有様である。いやさすがにそれは嘘だけど。でも便利なのは本当。ありがたやGoogleスプレッドシート。
ありがたついでに、昔から懇意にしている二十代の会社員男子に「獲得したプレイヤーの名前をセルに入れると別シートで獲得金額を合計する」という魔法をかけてもらった。
前回、点数計算が面倒くさかったのだが、あっという間に獲得金額が計算できるこのシステムがあればもう大丈夫。ありがとう二十代の会社員の人。ありがとうGスプ。
このデータの中から「通し番号」と「年」と「名前」をcsv形式で書き出し、差し込み印刷でカードを作ろうという算段である。
こうしてできあがったカードを「芸能カード」と名づけた。
カードには書かれていない肝心の金額は、プレイヤー各自がスマホで確認するようにした。
通し番号をタップすると価格等詳細が表示される仕組みである。これはJavaScriptを使った。
4年前の「芸人ポーカー」同様、今回も東京福袋の相方吉野と昔から懇意にしている二十代の会社員男子をプレイヤーとして召喚。
「芸能カードをプレイヤーが順番に引き、カードに書かれている金額の合計が一番多い人が勝ち」というルールで始めてみたのだが、「運任せでゲーム性に著しく欠ける」というクレームがついた。御説ごもっとも。
芸能カード+すごろくで「芸能カードすごろく」完成
ということで、その後、2週間ほどあれやこれやと小さな脳みそを回転させ、結局たどりついたのが「すごろく」なのだった。
本家の「勇者ああああ」で使用していた「桃鉄」とかボードゲームの「モノポリー」のような循環型のすごろくが楽しそうだと思ったのだけれど、お招きしている2人のゲストプレイヤーがそこそこ多忙なもので、あまり時間がかかるゲームだと遊んでくれないのだ。
仕方なく循環型はあきらめ、昭和の子どもがお正月に遊ぶようなオーソドックスな一本道のすごろくを作ることにした。
スタートポイントを年始にゴールを年末に見立てて、M-1とかアカデミー賞とか紅白とか、芸能界恒例の行事をマスに当てはめる。
合間に「1マス戻る」とか「STOPマス」とか「ふりだしに戻る」のようなすごろくチックなマスも散りばめ、さらにイラストなどで飾りつけて「芸能カードすごろく」無事完成。ぶらぼー。
芸能カードすごろくで遊ぼう
最初はフリー素材として提供されているサイコロをダウンロードして組み立てて遊んでいたのだけれど、今ひとつ感じが出ないので、ついにホンモノのサイコロを買ってしまった。5個入り305円ナリ。
ついでにポーカーチップも購入。黄、白、青、緑の5色が各20枚で441円。
このチップはプラスのマスに止まった時に賞金をゲットした時に使う。プラスマスの賞金は一律500万円に設定してあるので1枚500万円のチップ。
マスに止まるたびに「芸能カード」を引く。
運任せではなく、プレイヤーの芸能界に関する知識や記憶も生かせるように1度だけ引き直しできるルールにした。
東京福袋の相方である吉野と昔から懇意にしている二十代の会社員男子、そしてワタクシ東京福袋みやしたの3人でプレイしてみたところ、吉野-6792万9680円、二十代の会社員-6759万8200円、みやした-114万0200円でみやしたの優勝。
動いた金額は大きかったが全員マイナスなのでマイナスが一番小さい私が勝つという景気が良いんだか悪いんだかよくわからない結末に。
ちなみに今回プレイヤーが引いた一番のプラスカードはくっきー!の1400万円、一番のマイナスカードは堺正章の-1億円であった。桁が違うぜマチャアキ。
27マスという尺も程よく、獲得した芸能カードをマスの指示に従ってやったりとったりするのも面白く、なかなか楽しめた。
なお、すごろく盤はA4サイズの厚手の紙にプリントしたのだが、コマを動かしていると若干小さい感じがした。文字も小さめで読みづらかったし。
もし、次回があるのなら、すごろくのサイズに倍に拡大してA4×2で印刷するか、コンビニでA3で印刷してもいいかもしれない。【み】
[おわり]