「水曜日のダウンタウン2時間SP」(2016年4月20日/TBSテレビ)。
■ダウンタウンに一番詳しいのは誰だ?ダウンタウンクイズ!
(1)本人チーム(2)マニアチーム(3)元マネージャーチーム(4)同級生チーム…の4チームで争うガチンコクイズ対決
■ものまねショーに本人がそっくりさんとして出ても意外と気付かれない説
XのToshlが新人ものまね芸人としてキサラのステージに登場
■マリオカート×レーシングカート
“ゲーマー”バカリズムvs“レーサー”小林可夢偉が夢のミックスカート対決
■ツッコミ芸人、日常生活でも常にツッコミのスイッチ入ってる説
日常に仕掛けられたツッコミポイントを逃さずにツッコめるか!?フジモンvs澤部vs小峠で対決!
■日本一多い曲のタイトル、さくら説
今回の目玉はやはり「ダウンタウンに一番詳しいのは誰だ?ダウンタウンクイズ!」。
本人チーム(松本人志、浜田雅功)、マニアチーム(一般応募から選抜/佐々木麻美さん、片桐祐子さん)、元マネージャーチーム(新田敦生、生沼教行)、同級生チーム(ダウンタウンの小学校時代の同級生/和田修一さん、伊東慎二さん)の4チームが、ダウンタウンに関するクイズで知識を競うというもの。
時代も局も超えたマニアックな問題の数々。ダウンタウンファンにはたまらない企画だ。いつまででも見ていられる感じ。いやもう愉快で仕方ない。クイズの面白さだけではなくて、ダウンタウンの二人が並んでワイワイしているのがとにかく楽しい。二人が本気でクイズに参加しているのもポイント高し。
そして、優勝はマニアチーム。
MCの千原ジュニアから「優勝賞品としてダウンタウンさんから何かプレゼントを」と言われたマニアチームがおねだりしたのは、浜田の「結果発表」コール。最初は渋りつつも見事な「結果発表」を決める浜田にマニアチーム大喜びというナイスな結末だった。
テレビ、ラジオ、舞台、オリジナルビデオ、映画、雑誌、書籍、音楽…と幅広いジャンルで常に第一線で活躍してきたダウンタウンの二人ならではの企画。これ、またやってほしいなあ。月1とまでは言わないけれど、年1か年2のペースで是非。「水曜日のダウンタウン」さん、お願いしますよ。
さて、今回出題された「ダウンタウンクイズ」は以下の通り。
右端の「+」をクリックすると正解が表示されるよ!
今回のスペシャルは「ダウンタウンクイズ」以外の企画も粒揃い。
特に「ものまねショーに本人がそっくりさんとして出ても意外と気付かれない説」のX JAPANのToshiの頑張りが素晴らしかった。
「小泉純一郎のマネをする松下アキラ(ザ・ニュースペーパー)とコンビを組む新人ものまね芸人トシ郎」という設定で「そっくり館キサラ」のステージに登場したのだが、自ら金髪のカツラを2種類用意するという積極的な態度がナイスすぎる。ステージで披露した「Forever Love」はそっくりさんに見えるようわざとキーは少しだけ下げたというToshiの真面目さに好感度急上昇。
またToshiという人選が抜群にいい。メジャー度、歌唱力、特徴ある風貌に加え、ご本人のやる気、そして「水曜日のダウンタウン」流の“悪意”もほんのり感じられるというこれ以上ないキャスティング。番組内でプレゼンターの原口あきまさも言っていたけれど、こういう歌が巧いアーティストにはビックリするほど上手にものまねする芸人が何人もいることが多いので、観客が気づかなかったのも無理はないと思う。あのエル・チキンライスだって気づかれなかったくらいだしね。
新人の“トシ郎”を温かく迎える「そっくり館キサラ」の楽屋の芸人達、特にあれこれ話しかけるみかんとまねだ聖子の面倒見のよさも印象的だった。
「ツッコミ芸人、日常生活でも常にツッコミのスイッチ入ってる説」の澤部佑のスピードと藤本敏史の敏感さはさすがだったが、最後の小峠英二の「エレベーターが停まるたびにハゲが乗ってくる」に全部持っていかれた。ハゲベーターはズルいよ。
「ハゲ来たよこれいっぱい」「ほらハゲきた」「ハゲが止まんないねこれ」「トリプルで来たハゲが」と次々に軽快なハゲつっこみが繰り出され、しまいには「ハゲで息苦しくなっちゃうよこれ」でとどめの一撃。
なお、次週予告の「ハリセン春菜のじゃねーよカルタ」という企画に大笑い。
「今日はダブルブッキング大丈夫ですか?」「和泉節子じゃねーよ!」
だって。ああ、お腹痛い。これよこれ。見たかったのはこれなのよ。
今、この世で私が見たいモノの中のかなり上位の企画だと思う。たぶん20位以内には入っている。【み】
【構成】高須光聖、興津豪乃、大井洋一、矢野了平、成瀬正人、飯塚大悟、大西右人【演出】藤井健太郎【プロデューサー】坂本義幸、福田健太郎