テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

「めざましテレビ」のユルい調査

レポート

「めざましテレビ」(フジテレビ/月〜金5:55〜8:00)に「迷走地図」というコーナーがあるのを御存知の方も多かろう。
いわゆる「街で見かけたヘンなモノ」を紹介していくコーナーなのだが、このコーナーと「走れ めざまし調査隊」はいつもツメが甘くていらいらさせられる。そんな「迷走地図」がやらかしてくれたのだ。
その日の調査地は京都。京都でみかけたヘンなモノとして、民家の壁の足元に取りつけられた小さい鳥居を取り上げた。え? 壁に鳥居といったら、立小便禁止の意味じゃないの? とも思ったが、フジテレビの人気番組があえて取り上げるのである。もっと深い意味があるに違いない。
レポーターはその意味を探るべく、京都の街を東奔西走する。鳥居をつけてる家の人に聞けば即判明するだろうとも思うのだが、この番組はそんな手を抜くようなまねはしない。徹底的にいろんな方面から調査を進めるのだ。
そして見つけた一軒の店。そこには民家の壁で見た小型の鳥居と同じものが! 店の主に聞くと、「これは願い事が成就したときに供えるもので…」やはり何か宗教的な意味があったのだ。そうだよなあ、立小便禁止のためじゃ、わざわざ取り上げる必要ないもんなあ。「…でも家の外に取りつけるものじゃありませんね」ええ? 宗教的な意味じゃなかったの?
そしてさらに綿密な調査が進められ、ついに鳥居をつけた家の主人を見つけることができた! そこで判明した驚くべき結論は!? 「これはここで立小便をする人が多いので…」 えええええ、結局そうなのおおお。思わず体中の力が抜けた。
古今東西神代の昔から、壁に鳥居もしくは鳥居の絵があったらそれは「立小便禁止」の意味だ。何人もいただろうスタッフの一人もそのことを知らなかったのだろうか。
もしかしたらある世代から下はもはやその意味を知らないのだろうか。昔漫画の背景の塀には必ずと言っていいほど鳥居の絵、そして「小便するな」の文字が書いてあったが、それを知るのは限られた世代になってしまったのだろうか。【吉】