テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

「キティズパラダイス」にあの声が!

「おはスタ」が終わると、そのままテレビ東京を時計がわりにつけっぱなしにしておく。7時半からは乳幼児向けの30分番組が日替わりでオンエアされている。
こまっちゃくれた幼女が喜びそうなモノが「これでもか!」とばかりに詰め込まれている「キティズパラダイス」。
喉をつめた甲高い声と目が痛くなるピンク色と顔に貼りついたような笑顔が画面から怒濤のごとく溢れている番組である。

さて、この番組に「ダニエルスターのしゃべる〜む」というコーナーがある。キティのオスバージョンであるダニエルスターというキャラクタが、目鼻をつけて擬人化された生活用品をゲストに迎え「徹子の部屋」的な雰囲気で会話を繰り広げるコーナーだ。
ダニエルスター役の声優の技量のまずさと無理に面白がらせようとして失敗を重ねる構成台本の拙さが相まって、直視するのはかなり辛い。普段はこのコーナーが始まると、席を立ったり新聞を読んだりしてやり過ごしている。

今朝もいつものように新聞を読みながらダニエルスターをやり過ごそうとしていたところ、なんとまあ、おなじみの声が聞こえてくる。ゲストの生活用品(なんのアイテムだったか忘れた)の声をあてているのは八奈見乗児ではないか。
八奈見乗児というのは、「巨人の星」の伴宙太や「ヤッターマン」シリーズの一連の鼻の赤い悪者の声で有名な超ベテラン声優である。
最初は「おや? もしや八奈見乗児?」と思う程度の抑えめな口調だったが、コーナーが進むにつれ、彼の持ち味であるしゃくれたように喋る鼻の赤い語り口調になっていく。

……と、そこで画面を見て驚いた! 今日の擬人化された生活用品の顔には立派な赤い鼻とピンとはねた細いヒゲがつけられていたのである。そう、これは間違いなくボヤッキーの顔だ。
普段は敬遠しているコーナーでこんなナイスなモノが見られてちょっと得した気分。ま、コーナー自体はいつも通り寒かったんだけどね。【み】