テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

歌舞伎の感想文「助六由縁江戸桜」(2013年)

京都の桜

歌舞伎の短い感想文

 「十二世市川團十郎に捧ぐ 助六由縁江戸桜」(衛星放送)。
 配役は助六に市川海老蔵、白酒売新兵衛に尾上菊五郎、揚巻に中村福助。

 口上は亡くなった團十郎の従兄弟の松本幸四郎。
 極めて感情のこもった「急逝した父に代わって海老蔵が相務めます」という挨拶に、「いやそこまでエモーショナルに口上述べられても…」とか閉口しつつもついほろり。
 揚巻は福助。この人の初役の白玉を見たなあ可愛かったなあもう一度福助の揚巻が見たいなあでまたほろり。

 六本木あたりでだいぶ遊んでいたイメージの強い海老蔵は、江戸の不良少年助六役にぴったり。ただの不良かと思ったら実は梨園の御曹司だったというあたりも助六感満載。サラっとした現代的な色気あふれる良い助六。顔も姿も仕草も発声以外は200点。でもこの発声も年齢と共に味になるかも。 【み】