現在「おかあさんといっしょ」で放映されている人形劇は「ぐ〜チョコランタン」である。
「ドレミファ!どーなっつ」でも「にこにこ、ぷん」でも、ましてや「ブーフーウー」でもないので気をつけていただきたい。いや、別に気をつけなくてもいいけど。
「ぐ〜チョコランタン」は、スプー、アネム、ズズ、ジャコビ、ガタラットという種別不明なカラフルな毛皮のキャラクタたちが日々楽しく暮らす様子を描く人形劇だ。
メンバーの中で一番大柄なジャコビは、博多弁をアレンジした言葉を話し、発明が得意な心優しき男の子。ワガママなアネムという女の子のキャラクタに惚れていて、彼女には頭が上がらないという設定である。
ジャコビの声を担当しているのは山口勝平。
あの素敵に邪悪なアニメ「サウスパーク」のカイルの声の人である。
山口は多少声を作ってジャコビを演じているので、普段はカイル色はあまり感じられないのだが、時折、「おっ、カイル?」と思う瞬間もある。
しかし、ジャコビはオッチョコチョイだが穏やかな性格という設定なので、「サウスパーク」のような怖ろしい台詞は一切ない。っていうか、なにしろ「おかあさんといっしょ」の人形劇なので、もともとそんな台詞は期待できないのである。
だが、たまには良いではないか。
スプーあたりに「あっ、ケニー、じゃなかった、ガタラットが殺されちゃった!」と言わせ、それを受けて「この人でなし!」と山口に叫んでもらいたい。無論、翌日の放送では、何事もなかったかのようにガタラットに登場してほしい。
いや、この際だ。
毎回、ガタラットに死んでもらってもいい。そして毎回何事もなかったかのように翌日登場するのである。
もし、推定年齢200歳の長寿爺さんキャラ、ガタラットを死なせるのには抵抗があるのだったら、死ぬためだけの新キャラを出してくれてもかまわない。
「ぐ〜チョコランタン」で山口勝平の「この人でなし!」が聴けるのなら、受信料倍払ってもいいぞ。
何を言っているのかさっぱりわからないという方は、とりあえずウィキペディアの「ケニー・マコーミック」の項をご一読ください。【み】