「おかあさんといっしょファミリーコンサート ～しれば…トモダチ？ぴょんぴょんびょ～ん！」テレビ見聞記

2023年5月のNHKホール公演「おかあさんといっしょファミリーコンサート ～しれば…トモダチ？ぴょんぴょんびょ～ん！」（2023年6月18日／NHK Eテレ）。
4月に体操のお兄さんに就任した佐久本和夢お兄さんにとっては、記念すべき初めてのファミリーコンサートだ。

今回のファミリーコンサートの主役は何とけけちゃま！
木曜日のお兄さんお姉さんコーナー「しりたガエルのけけちゃま」のホスト役のピンク色のカエルだ。
まさに「出世早いじゃん!?」という快挙である。

3曲目の「はじめてはじめまして」で、ついにゆういちろうお兄さんとけけちゃまが言葉を交わした！ このパターンは初めてだよね？ 歴史的な瞬間!?

けけちゃま、まさかのダウナー化

ファンターネの皆さんが出てきていつもの主題歌を唄った後、急に「いい匂いがするケロ〜」と言い出すけけちゃま。すると舞台奥に大きな花が現れる。その花の香りに「お空も飛べそう〜」とかヤバいことを言い出すけけちゃま。
けけちゃまのためにジャンプしてお花を取ってきてあげたかず兄が、けけちゃまの顔をお花につっこんでやると「くんくんくん」と匂いを嗅ぎ出す。
すると半眼になりあくびをして「ふぁ〜、もう知りたいとかどうでもいいケロ。何もかもどうでもいいケロ」と急にダウナーな事を言い出した。やっぱりヤバい花だった！

ファンターネのひょうたんの人が、「大変です！ あれはドーデモイイソウの花のようです！ 匂いを嗅ぐと、どんなこともどうでもいいという気持ちになってしまうそうです！」と叫ぶ。いや、それってつまり違法なアレなのでは!?
一方、半眼のけけちゃまは、「何もかもどうでもいいケロ〜。知ったところで世界は何も変わらないケロ。ともだちなんていらないケロ。バイケロ〜ン」と、またしてもヤバい事を言って池の中に去っていくのだった。

ダウナー系けけちゃまを見たゆういちろうお兄さんが、「けけちゃまが……『ともだちなんていらないケロ〜』って言っちゃうなんて！」と嘆く。「ともだちなんていらないケロ〜」の部分はけけちゃまの声を使うというありがたいサービスに思わず頬が緩む。

自分が謎の花を取ってきたせいでけけちゃまがしりたがりじゃなくなってしまったことに責任を感じたかずむお兄さん、「けけちゃまを元に戻しに行ってきます！」と走り去る。まったくのノープランに見えるが大丈夫かかず兄！
「かずむお兄さん待って〜！」と後を追うあづきお姉さん。
ゆう兄＆まや姉とファンターネの皆さんも、かず兄の後を追って舞台から去る。

けけちゃまを探せ！ かずむお兄さん編

けけちゃまを探しにきたかずむお兄さん。「僕のせいであんなことに…」と嘆いている。
するとどこからか異音が聞こえてくる。さてはけけちゃまか？とあたりを見回すかず兄。「あっ、あそこだ！」とくるりと華麗に回転してキャッチしようとするのだが、捕獲しそこねて「あ〜、もう少しだったのに！」と悔しがる。
ステージに落ちる幾つもの丸い照明をたどって、けけちゃま捕獲大作戦は側転したり倒立前転したりの体操ショー。さすがは新体操出身。見事な動きを披露する。
そして、最後は「うわ〜っ！」という叫び声を残して闇に吸い込まれていくのだった。

けけちゃまを探せ！ ゆういちろうお兄さんとひょうたんの人編

場面変わって、ピンク色、青色、黄色、紫色のカラフルな人たちが登場。そこへゆういちろうお兄さんとファンターネのひょうたんの人がけけちゃまを探しにくる。
お腹がすいてしまったゆう兄。ひょうたんの人が、カラフルな人たちの前に果物がたくさん置いてあることに気づく。

ゆう兄が「こんにちは〜！」と声をかけるが、果物の前にいるピンクの人は無反応。振り返りもしない。
ひょうたんの人がピンクの人の前に回り込んで「こんにちは」と言うと、ふたりの存在に気づいたピンクの人は耳を指差し手を振る。そのジェスチャーを見て、ゆう兄はピンクの人が聞こえていないことに気づく。
あらためて、ゆう兄とひょうたんの人は、大きな仕草で「こんにちは」とピンクの人にご挨拶。ピンクの人は右手を高く上げて挨拶に応えてくれた。

「この虫さんは、音や声を使わずに、気持ちを伝えるんですね」とひょうたんの人。あ、カラフルな皆さんは虫さんだったのね。

そこで、ゆういちろうお兄さんは「あの〜、この、バナナを、食べたいんですけど〜」とジェスチャーつきでピンクの虫さんに話しかける。
ピンク虫さんはバナナを剥いて「どうぞ」のジェスチャー。これは手話なのかな？

「バナナ」を表すのは皮を剥くジェスチャー。では、「りんご」と「みかん」はどうやってあらわすのか、ピンク虫さんに質問するゆういちろうお兄さん。

「りんご」は丸いものをつかんで肩口あたりでこすってガブリとかじるジェスチャー。「みかん」は皮を剥くジェスチャー。
すぐさま真似をするゆういちろうお兄さん。

黄色虫さんが羽をパタパタさせるとバナナの良い匂いがする。これは黄色虫さんが「楽しい」気持ちになると漂うらしい。
そこで、会場のみんなに呼びかけるゆういちろうお兄さん。
「プログラムが入ってる袋の中にね、バナナの形をして紙が入ってるんだけど、じゃあ、みんな、それをね、こすってみて〜！」。

ジョン・ウォーターズの「ポリエステル」か！

会場のみんながバナナ型の紙をこすって「くんくん」と嗅ぐとバナナの匂い。これで会場のみんなにも「楽しい」という気持ちが伝わった。

カラフルな虫さんたちから果物をもらったゆういちろうお兄さんとファンターネのひょうたんの人。
虫さんたちは、ゆう兄も知っている「ともだち」の手話をしてくれた。友情の印の果物。

「僕達、カエルの、ともだち、を探してるんですけど〜、見かけませんでしたか？」と手話を混じえて虫さん達に聞くゆういちろうお兄さん。

ああそうだった。けけちゃまを探していたんだった。私はあのカエルのことをすっかり忘れていたよ！

輪になって相談した虫さんたちが一斉に舞台上手かみてを指差して教えてくれたので、ゆういちろうお兄さんたちはお礼を言ってけけちゃまを探しに行くのだった。

けけちゃまを探せ！ まやお姉さんと河童の人＆ライオンの人編

次に登場したのは、まやお姉さんとファンターネの河童の人＆ライオンの人。
三人はトンネルの中を歩いている。
行き止まりにたどりついたのだが、通行を阻む岩石を押したら向こうに行けそうな気がする。
三人で一緒に「えいっ！ えいっ！」と押していると、どこかから「イテ、イテ」と太い声が聞こえる。
気にせずどんどん押してみる三人。すると再び「いた〜い」という声がする。

「お前ら、勝手にぶつかってくるな〜！」と見えない誰かに叱られちゃった一同。
すると、岩石だと思っていたところにふたつの大きな目が開いた！ 三人はびっくり仰天。

「お前ら、何の用だ〜」。
喋っているのは「いわのすけ」というキャラクターだった。

「ごめんなさい！」とあわてて謝るまやお姉さん。
「私たち、けけちゃまっていうカエルのともだちを探しているんです！ ここを通してくれませんか？」。
しかし、いわのすけは「ふん、やなこった」とつれない。
三人がめげずに声を揃えて「お願いします！」と頼むと、「じゃあ、こうしよう」と、三人に取引を持ちかけるいわのすけ。
「ここを通りたかったら、おいらを楽しませてみろ！」だって。なんという無茶ぶり！

「どうしよう」とまやお姉さん。「そんなの無理だよ〜。怖いし〜」とビビるライオンの人。
そして、「いいよ〜！」と平然と答える河童の人。化け物的なキャラは化け物的なキャラに強いのだろうか？

「じゃあ、いっくよ〜！」と掛け声をかけるなり、「ベロベロベロベロ バァ〜！」とおどける河童の人。強心臓である。
しかし、いわのすけの反応は鈍い。
今度は「くすぐっちゃお〜っと！」と言いながら、岩をコチョコチョする河童の人。

だが、「そんなんじゃ、楽しくな〜い！」といわのすけに一蹴されてしまう。
だろうね。私もそう思ったよ。

「う〜ん、楽しんでもらうには……いろいろ聞いてみるのはどうかな？」とまやお姉さん。
「それじゃあ、まずは……あの〜、あなたのお名前は？」。

私は字幕をオンにして見ているから、この岩石が「いわのすけ」という名前なのをもう知っているが、この三人はまだ知らないのだ。

「おいらの名前は、岩から生まれたいわのすけだ！」と名乗りを上げる岩石。
そこで、まやお姉さんは「いわのすけさん！ 好きな遊びは何？」と最初の質問を投げかける。

いわのすけの答は「石を集めて小さな遊園地を作ることだ。ネズミたちが遊ぶにはちょうどいい大きさだかからな」。

いわのすけ、声や見かけはいかついが意外や好人物だった。
っていうか、質問の答が「しりたガエルのけけちゃま」コーナーっぽいぞ。

いわのすけの答を聞いた三人は「いいね」「いいね」と大喜び。
さらに「会場のおともだちはどんな遊びが好き？」とまやお姉さん。

小さな観客たちの声が飛び交う。新型コロナウイルスが第5類に移行したため、ファミリーコンサートでこういうコール＆レスポンスが可能になったのだね。

「水遊びもいいねえ、いわのすけさん！」とはしゃぐまやお姉さん。
しかし、いわのすけは「水遊び？ おいらは泳ぐことが苦手だあ」と言う。まあ、岩石だからね。

ファンターネ陣にも泳ぎが苦手な人がいた。
河童の人は「あたしと同じ。あたしカッパなのに泳げなくて、こっそり練習してるんだ」といわのすけに話しかける。
それを聞いたいわのすけは「そうか……がんばってるんだなあ」と感銘を受けた様子。

何だかいい感じになってきたようだが、まやお姉さんの質問は止まらない。
「じゃあ、じゃあ、じゃあ、じゃあ、好きな食べ物は何？」とぐいぐい質問をぶつける。
しかし、この岩石の塊みたいな人は何か食べるんだろうか？

「私はね、いろいろあるけど、お芋のけんぴが大好きだよ！ いわのすけさんは何が好き？」とおなじみのくだりを混じえつつ、いわのすけに答を迫るまやお姉さん。

「実は、甘いものが好きで、果物ジュースが大好きなんだ」。

先程のゆういちろうお兄さんたちとカラフルな虫さんたちの場面に引き続き、また果物の話だ！
っていうか、ジュースは食べ物なの？ いや、いわのすけはジュースを飲むタイプの岩石なの？

自分も果物ジュースが好きで、特にパイナップルジュースが好きだと言うライオンの人。「おいらも好きだ！ 気が合うなあ」といわのすけ。

そして、ここで「くだものたろう」をフルコーラス唄う一同。「ぱいなっぷるから うまれた」のパートはいわのすけが唄っていた。
「くだものたろう」といえば、私は、月の歌のクリップで“ぱいなっぷるたろう”を演じた福尾誠お兄さんのイガイガっぷりが忘れられないよ！

「くだものたろう」の最後の歌詞が「かんぱい」なのでまるでお誕生日みたいだという河童の人は、いわのすけに誕生日を聞く。

「わからん！ お祝いしてくれるともだちもいない……」と、いわのすけは寂しく答えるが、満面の笑顔のまやお姉さんは「じゃあ、決めた！ 今日がいわのすけさんのお誕生日！」と強引に決定してしまうのだった。
そして、歌は「だれにだっておたんじょうび」。この曲も会場のみんなとのコール＆レスポンスつき。

「ありがとう。今までおいらのことを見ただけで、みんな逃げていったから、今日は、すごく楽しかった。自分のことを知ってもらうって、楽しいんだなあ」といわのすけは大満足。
しりたがりやのけけちゃまが主役のストーリーだけに、この世界では質問攻めが有効なのだった。

「楽しませてもらったお礼と言っちゃ何だが」という小さい観客の皆さんにはちょっと難しい言い回しを前置きに、いわのすけが三人にくれたのは、自分で育てたという綺麗な花。

あっ、わかったぞ！ これ、あれでしょ！ 毒を消せるんでしょ？
早くあのカエルをとっ捕まえてこの花の匂いを嗅がせなければ！ すっかりダウナーになっているあのカエルをいつものアッパー系に戻してやらねば！

さらに、「そういえば、カエルがあっちに行ったのを見たような気がするぞ」と言ういわのすけ。そして、行き止まりだった道を通してくれるのだった。

あづきお姉さん、かずむお兄さんを発見！

またまた場面変わって、「かずむお兄さんどこ行っちゃったんだろう？ かずむお兄さ〜ん！ けけちゃま〜！ どこ〜？」と、かず兄とカエルを探すあづきお姉さんが客席の通路に登場。
目の前のおともだちに「みんな見てない？」と聞いてみたり、「3階のおともだちはどう？ 見てないかな？」と呼びかけたりする。もちろん、「あっ、2階のおともだちはどう？ そっちにかずむお兄さんとけけちゃま、いないかなあ？」と2階席のフォローも忘れないあづ姉。

「かずむお兄さん、どこ行っちゃったんだろう」と困り顔のあづきお姉さん。
その瞬間、ステージの照明がついて、そこにはクモの糸に絡まったかず兄が！

「あづきお姉さん、こっちこっち！ ボク、ずっと動けないんです！」。

えっ、かずむお兄さん!? 何がどうしてそうなった！
そして、そのクモの糸にはさかさになったけけちゃまも絡まっているではないか！

「ふあぁ〜、何もかもどうでもいいケロ〜」。

おい、まだそんなこと言ってるのか、けけちゃま！
早くアレを！ いわのすけにもらったあの綺麗な花を持ってきてあげてー！

「よーし、今助けるからね！」と張り切るあづきお姉さん。ところが、あづ姉のお腹がぐ〜と鳴る。
「うう、お腹すいたあ〜！」。

「あづきお姉さん、ボクは大丈夫です！ 戻ってまやお姉さんとごはん食べてきてください！」と健気なことを言うかずむお兄さん。
それにしても、「食べる」といえばやっぱりまやお姉さんなのね？ まあ、こども番組での食いしん坊キャラは使い勝手がいいよね。

「えっ、いいの？ じゃあ、お言葉に甘えて……」とスタスタと歩き出すあづきお姉さん……「って、ちが〜う！」。
「いやいや、あきらめないよ！」と、あくまでも今すぐかずむお兄さんを助けたいあづ姉。
そこで取り出したのが、伝家の宝刀、新体操のリボン！ このリボンを駆使して、クモの糸を1本ずつ斬っていく。そして、見事かずむお兄さん救出に成功！

続いてけけちゃまを助けるあづきお姉さんとかずむお兄さん。あづ姉は新体操のリボン、かず兄は新体操のロープでクモの糸に挑む。
兄姉による新体操の演技の競演！ カッコいい！

新体操コンビの活躍で無事救出されたけけちゃま。
あづきお姉さんに「大丈夫だった？」と言われたけけちゃまは、「ん？ 何が起きたケロ？ でも、どうでもいいケロ〜」といまだダウナー系。
元に戻っていない、と肩を落とすあづきお姉さんとかずむお兄さん。

ついにあの人がやってきた！

そこへ、ゆういちろうお兄さんとまやお姉さんとファンターネの皆さんも駆けつけた。

しかし、あづきお姉さんに抱かれたけけちゃまは、まだ「知りたい、とか、どうでもいいケロ〜。ともだちなんていらないケロ〜」とか自らのアイデンティティを全否定するようなことを言っている。
がっかりして「ダメだ〜」と言い合う一同。

そこへ！ そこへ登場したのが！
ゲストの福尾誠おにいさんだ！

「『ダメだ』って言ったらダメだ！」

と叫ぶなり、みんなに手をふりながら笑顔で客席の通路を走り回る。
ステージに上がるといったん舞台上手かみてにハケてから、助走をつけてバク転＆バク宙で改めて登場してキメポーズ！ NHKホールは拍手と歓声に包まれる。

「ひ〜さしぶり〜、元気〜？ ボクも元気だよ〜！」とのどかな声でみんなに挨拶するまことお兄さん。この声！ この顔！ 懐かしい！

「っていうか、まことお兄さん、何でここにいるの？」と言わずもがなのことを聞くゆういちろうお兄さん。それはたぶんファミリーコンサートのゲストだからだよ。しかし……

「フッフッフ……ただの、通りすがりの風来坊さ！」。

と、またもうわけのわからないことを言うわけですよ、まこ兄。卒業してもキャラ設定にブレなし。
唖然とする一同。

「そして、あっちに行って〜、こっちに行って〜、道に迷って、気がついたらココでした〜！」。

「あんなにカッコよく登場したのに〜」と残念がるあづきお姉さん。いや、あなた、そのお兄さんのキャラを一番良く知ってるでしょうが！

「ああ、それでそれで？ 何を困ってるの？」と、まことお兄さん。

「けけちゃまが大変なんだよ〜！」
「変な花の匂いを嗅いだら、すべてがど〜でもよくなっちゃったみたい」
「しりたいとか、どうでもいいって言い出して、元に戻らないんだよ〜」
「僕のせいなんです……」
と、口々にこの緊急事態を説明する現役兄姉たち。

「わかった。じゃあボクに任せて」としれっとした顔で事件の解決を請け合うまことお兄さん。そうそうこの感じ。こういう風に喋る人だった！

右手を高く上げ、カッコよく指をパチンと鳴らすまことお兄さん。そして、けけちゃまに語りかける。

けけちゃま、覚えてる？
前にボクに「宇宙に行けるとしたら何をしたい？」って、しりたがってたよね。
ボクは、「宇宙人と『からだ☆ダンダン』をしたい」って答えたよ！ さあさあ、思い出して、思い出して！

すると、けけちゃまは「ケケ……？ そういえば何かをしりたかったような気がするケロ……」とつぶやくのだった。「誰？ 知らない人ケロ〜」とか言い出さなくてよかったよ！

キラリと輝くけけちゃまの瞳

覚醒しかけている感じのけけちゃまに駆け寄って、「私の好きな言葉をしりたがってたよね！ 大好き！って、けけちゃまにギュってしたよね！」と訴えるあづきお姉さん。
まやお姉さんも「好きな楽器をしりたがってたよね！ ピアノを弾いて一緒にカエルの歌を唄ったよね！」。
けけちゃまと出会ってからまだ日が浅いかずむお兄さんの「けけちゃまにもっと僕のことを知ってほしい！ もっとともだちになろう〜！」という熱烈アピールに胸が熱くなる。

兄姉たちの言葉を聞いたけけちゃまは、「ケケケ〜？ しりたい……ともだちになりたい……この気持ち、何だケロ？」とつぶやく。

ゆういちろうお兄さんも「思い出して！ けけちゃまと僕たちは、ともだちだよ！」と言うのだが、いや、ゆう兄こそ、思い出そうにもけけちゃまに質問攻めにあった思い出など何もないのでは……？ 「けけちゃまと僕たちはともだち」じゃなくて、「けけちゃまと僕は一心同体」だと思うのだがどうか。

ここで、「きみが　わらってくれるとね、なんだか　うれしくなっちゃうよ」「ぼくら　ともだち」「きみは　ひとりなんかじゃない」という涙腺を刺激する歌詞の「ぴかぴかすまいる」を唄う。
それにしても、あづきお姉さん、かずむお兄さん、まことお兄さんが一列に並んで踊る姿のしっくり加減に驚く。月曜にまことお兄さんが急に帰ってきて体操3人体制になったとしてもたぶん違和感一切なし。

ゆういちろうお兄さんが会場のみんなに呼びかける。
「会場のみんなもともだちだよね！ けけちゃまに伝えてあげて！ みんなもいっしょに、せ〜の！」。
みんなで一緒にけけちゃまに「ともだち」と手話で伝えると……！

半眼だったまぶたはパッチリと開き、瞳には星が輝き、いつもの明るく元気でしりたがりのけけちゃまに戻ったのだった。ケケ〜！
そりゃあ、大の仲良しだったまことちゃまが来てくれたんだから、すぐ元気になっちゃうよね！

待ってました！の3人兄姉の体操コーナー

体操「からだ☆ダンダン」は、「じまんのエンジン じんじん もやせ」の歌詞のところからまことお兄さんが合流。ぐるっとステージを走り回った後、中央に入って久々に体操をリード。
私は、この直前の「いざとなったら アスリート」の歌詞のところのまことお兄さんの口で鼓を打つようなアクションと表情を見たかった！
でも、「しりたガエルのけけちゃま」コーナーでも何度も披露していた、まこ兄の最後のキメポーズが久しぶりに見られたのでよし！

さて、とうとうまことお兄さんとお別れの時間がやってきた。

みんなと元気に体操ができて、とっても楽しかったです。いつまでも〜、ともだちだよ！ けけちゃまもね！ おっと、そろそろ行かないと！ それじゃあ、みんな、バイバ〜イ！

ペコリと一礼して、颯爽と去っていく。カッコよく大暴れしてくれたまことお兄さんに大感謝。ありがとう！

「まことちゃま、いなくなっちゃったケロ……」と心底寂しそうなけけちゃま。
すると、ゆういちろうお兄さん、「けけちゃま大丈夫。これからいろんなことを知れば、新しいともだちができるよ。僕たちは今日、いろんなともだちができたよ！」だって。いや、誰が誰に何を言ってるんだい。面白いからいいけど！

それはともかくとして、いわのすけからもらったあのお花は、結局何でもなかったのね？ 匂いを嗅ぐと解毒できるとか見ていると記憶が蘇るとか、何か大事な伏線だと思ったんだけどなあ。
なお、今回オンエアされた曲のセットリストは コチラをご覧ください。【み】