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通し狂言 假名手本忠臣蔵

通し狂言 假名手本忠臣蔵

このブログでは、主に昭和期に製作された英映画社 (1927-2009) の作品およびチラシの画像を紹介しています。古い資料が多く文字がつぶれて読みにくい箇所があるため、文字起こししたテキストを添えています。
なお、当時と現在では考え方やさまざまな環境が違うこともあり、今見ると非常識に思える部分がありますが、歴史的な資料として、誤字や旧仮名遣い等も含めできるだけそのままの形で掲載しておりますことをあらかじめご了解ください。また、掲載されている住所や連絡先は当時のものですのでご注意ください。

目次

データ

1987

「通し狂言 假名手本忠臣蔵」

1987(昭和62)年
企画:日本芸術文化振興会
   国立劇場
製作:株式会社 英映画社
カラー 全12巻 11時間41分

演出松川八州雄
撮影瀬川順一
公演国立劇場(1986年10月〜12月)
配役大序
高武蔵守師直 = 中村勘三郎(17代目)
塩冶判官高定 = 尾上梅幸(7代目)
顔世御前 = 中村芝翫(7代目)
桃井若狭之助安近 = 市川團十郎(12代目)
足利左兵衛督直義 = 澤村藤十郎(2代目)
雑式 = 中村助五郎(4代目)
雑式 = 片岡當十郎(3代目) ほか
二段目
加古川本蔵 = 市村羽左衛門(17代目)
桃井若狭之助安近 = 市川團十郎(12代目)
役僧 = 尾上多賀蔵(3代目)
所化 = 坂東橘太郎(初代) ほか
三段目
高武蔵守師直 = 中村勘三郎(17代目)
塩冶判官高定 = 尾上梅幸(7代目)
加古川本蔵(城外) = 市村羽左衛門(17代目)
桃井若狭之助安近 = 市川團十郎(12代目)
鷺坂伴内 = 市村鶴蔵(初代)
中間市助 = 中村助五郎(4代目)
中間仁蔵 = 片岡當十郎(3代目)
加古川本蔵(松の間) = 岩井貴三郎(2代目)ほか
四段目
大星由良之助良兼 = 片岡仁左衛門(13代目)
塩冶判官高定 = 尾上梅幸(7代目)
顔世御前 = 中村芝翫(7代目)
大星力弥 = 片岡秀太郎(2代目)
石堂右馬之丞 = 市村羽左衛門(17代目)
薬師寺次郎左衛門 = 坂東彦三郎(8代目)
斧九太夫 = 尾上菊蔵(6代目)
原郷右衛門 = 澤村昌之助(初代)
矢間重太郎 = 市村家橘(17代目)
竹森喜多八 = 坂東慶三(2代目)
小汐田又之丞 = 坂東正之助
村松三太夫 = 片岡進之介(初代)
菅谷半之丞 = 片岡十蔵(6代目)ほか
道行旅路の花婿
早野勘平 = 市川團十郎(12代目)
腰元お軽 = 中村勘九郎(5代目)
鷺坂伴内 = 市川右之助(3代目)ほか
五段目〜六段目
早野勘平 = 中村勘三郎(17代目)
女房お軽 = 尾上梅幸(7代目)
斧定九郎 = 尾上辰之助(初代)
一文字屋お才 = 澤村藤十郎(2代目)
原郷右衛門 = 市村羽左衛門(17代目)
千崎弥五郎 = 片岡我當(5代目)
判人源六 = 市川子團次(2代目)
母おかや = 中村又五郎(2代目)ほか
七段目
大星由良之助 = 片岡仁左衛門(13代目)
寺岡平右衛門 = 市村羽左衛門(17代目)
遊女お軽 = 尾上梅幸(7代目)
大星力弥 = 片岡秀太郎(2代目)
千崎弥五郎 = 片岡我當(5代目)ほか
八段目
本蔵妻戸無瀬 = 中村歌右衛門(6代目)
本蔵娘小浪 = 中村松江(5代目)
奴吉平 = 中村福助(8代目)
奴運平 = 中村東蔵(6代目)ほか
九段目
本蔵妻戸無瀬 = 中村歌右衛門(6代目)
大星由良之助 = 市村羽左衛門(17代目)
由良之助妻お石 = 中村芝翫(7代目)
加古川本蔵 = 河原崎権十郎(3代目)
大星力弥 = 中村福助(8代目)
本蔵娘小浪 = 中村松江(5代目)ほか
十段目
天川屋義平 = 中村富十郎(5代目)
大星由良之助 = 市村羽左衛門(17代目)
義平女房おその = 澤村田之助(6代目)
太田了竹 = 岩井半四郎(10代目)
丁稚伊吾 = 中村亀鶴(初代)
大鷲文吾 = 中村東蔵(6代目)
十一段目
大星由良之助 = 市村羽左衛門(17代目)
大星力弥 = 中村福助(8代目)
桃井若狭之助 = 河原崎権十郎(3代目)
小林平八郎 = 中村富十郎(5代目)
高師泰 = 市村萬次郎(2代目)
竹森喜多八 = 中村橋之助(3代目)
原郷右衛門 = 岩井半四郎(10代目)
大鷲文吾 = 中村東蔵(6代目)
勝田新左衛門 = 市川銀之助(初代)
千崎弥五郎 = 中村亀鶴(初代)
前原伊助 = 尾上松鶴(2代目)
矢間重太郎 = 坂東正之助
高師直 = 岩井貴三郎(2代目)ほか
参考:
歌舞伎 on the web「歌舞伎公演データベース」
日本視聴覚教育協会「視聴覚教育」1987-06 より

チラシ

通し狂言 假名手本忠臣蔵

チラシのテキスト(文字起こし)

戦後歌舞伎の集大成・永久保存版

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内容あらまし
口上人形
大序 鶴ヶ丘八幡宮社頭の場
有名な兜改めの場、若狭之助が高師直に面罵され刀の柄に手をかけるが塩冶判官に押し止められる物語の発端
二段目
建長寺書院の場
憤懣やるかたない若狭之助は家来の加古川本蔵に社頭で師直に受けた恥辱を語り、明日師直を切るというが…
三段目
足利城外の場
足利殿中松の間の場
塩冶判官の妻顔世御膳からは艷書の断りが来て鬱憤が昂じているところへ、塩冶判官が登城、罵倒され遂に判官…
四段目
扇谷塩治館の場
同 表門の場
閉門蟄居している判官の館に上使到着し切腹を言い渡す。しかし家老の大星由良之助がなかなか到着しない…
浄瑠璃 道行旅路の花婿勘平とお軽は二人が逢瀬を楽しんでいたとき主君は城で刃傷に及び切腹、悩む勘平はお軽の両親の住む山科へ向う
五段目
山崎街道鉄砲渡しの場
同 二つ玉の湯
お軽の父は娘の色町へ身売りの交渉に出かけ給金の半分を手にして帰る途中雨宿りの定九郎に殺害されるが…
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場お軽の母おかやは婿の勘平が夫を殺したと思いこみ、折から訪ねてきた婿の朋輩に告げる。進退極まった勘平は…
七段目 祇園一力茶屋の場 祇園の茶屋一力で放蕩三昧の日々を過ごす由良之助の心底は味方からも疑われるようになった。そこへ密書到着…
八段目 道行旅路の嫁入 由良之助の息子力弥と加古川本蔵の娘小浪は許嫁同士だった。早く祝言させようとして義母の戸無瀬は娘と山科へ
九段目 山科閑居の場しかし由良之助の妻お石は祝言を固く拒む。戸無瀬と小浪は死のうとするが突然父が登場し力弥に刺されるが…
十段目 天川屋義平内の場密かに由良之助の命を受け武器を調達している天川屋義平に数名の捕方が乱入したが、実は由良之助の心底試し…
十一段目
高家表門討入の場
同 広間の場
同 奥庭泉水の場
同 炭部屋本懐の場
両国橋引揚げの場 
降りしきる雪の中、由良之助以下の義士の面々目指す高師直の屋敷へ討ち入り遂に本懐を遂げる。晴れ渡った両国橋へ事件の発端の若狭之助も駆けつけ一人一人の名を訪ねてしの労を称える
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