レココレ #011|うたのえほん体操 / 風さんの赤ちゃん

我々東京福袋が趣味で少しずつ集めている「おかあさんといっしょ」関連のシングルレコードとソノシートのコレクション…というかレコードジャケットのコレクションです(音声は聴けません)。
なお、発売年順に並べたかったので、投稿日時を発売年に合わせています。

古いものですのでシワになっていたり汚れていたり色褪せていたりしますが、何卒ご容赦ください。
現在、我が家にはレコードプレイヤーがないので曲を聴くことはできませんが、昭和中期ならではのデザインを楽しんでいます。

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うたのえほん体操 / 風さんの赤ちゃん
TITLE
うたのえほん体操 / 風さんの赤ちゃん
196X年 / JB-1044 / 東芝レコード
[歌]二期会カルテット / 三浦尚子
収録曲
  1. うたのえほん体操(やきいもゴロゴロ)(二期会カルテット)
  2. 風さんの赤ちゃん(三浦尚子)
ライナーノーツ
「うたのえほん体操―やきいもゴロゴロ」は、日曜日を除く毎朝8時30分から放送されているNHK総合テレビ番組「うたのえほん」の中で行われている体操の音楽です。今迄の体操の伴奏音楽とは違って、新しい感覚で、しかも歌詞がついているということは、これからの体操音楽に大きな影響を与えることにもなるでしょう。
又、この音楽は、聞いているだけでもとても楽しい雰囲気を持っており、新しい時代の童謡としても大変好評です。作詞:吉岡治、作曲:越部信義。
「風さんの赤ちゃん」も「うたのえほん体操」でおなじみの吉岡治(作詩)、越部信義(作曲)のコンビで作られた新しい子供の歌です。



【放送の合間に】 砂川啓介

 ついこの間スタジオへ体操をしに来た子供の一人が,私の三角帽子をじっと見ていたので,「ほら,かぶってごらん」といって頭にのせてあげると,嬉しそうに,「これをかぶったら高く跳べるかな?」といいながらピョンピョンとやっておりました。これは,体操の中の私の跳躍に対する一つの憧れであると同時に,マジカルなものに対する好奇心が一緒になったものです。この憧れ,即ち英雄的なものが,幼児の注意を集中させる大きな条件となる様であり,これが幼児の心の中にあるうちは,おそらくあきることを知らないでしょう。
 私達の生活が,総てリズムから出来ていることは衆知の通りですが,単調なリズムほど快い感動となっています。これは大人も子供も差はありません。幼児の心はよく飛躍します。しかし,飛躍する幼児の心でも,リズムは決して乱れず,一定のリズムで繋がれています。
 この「うたのえほん体操」には,色々な親しみやすい動物や,やきいも等も出て来ますが,体操のきりかえとしては大変な飛躍です。しかし,これをうまく結びつけているのがリズムです。ですから,この詩を見,曲を聞いた時に,というより,そのものずばりで,私の体操する動きは決まっていた様なものでした。その上幼児は,同時に二種類の動きは出来ません。そのため,私には言葉通り忠実にリズムにのせて体操する以外に,手の施し様がない位に完成されていたわけです。実のところ,その出来上がっているということが,私にとっては全くもってやりづらいことだったのです。躰を動かすことに慣らされている私には,単調な同じ動きを繰り返すのはとても苦痛に思えたからです。そして,その同じ動きを繰り返すことで,どの程度幼児の注意をひきつけることが出来るかということです。こうして始まった「うたのえほん体操」第一回の放送は完全に失敗だった様です。それは子供の注意をひきつけようとする余りに,一生懸命に体操を見せてしまったのです。これは結果として,子供に体操をすることを押しつけてしまったわけです。これには私も困りました。
 そんな時,担当のディレクターからいわれました「砂川さん,自分でたのしんで体操して下さい」。
 これが,この体操がみんなに親しまれた決定的なものの様です。そして,この言葉は体操の時だけではなく,日常生活の中でも,幼児に対する態度として大切な要素です。即ち,子供の自発的なリズムに,指導する側も同じリズムを感じて,共にたのしむことです。
 こんなことは極めて当然のことですが,この体操をすることを強いてしまっては,その意義が全くなくなってしまう様な気がするからです。
 このレコードが発売されることによって,もっともっと沢山の子供が体操をしてくれることを思うと,嬸しさでいっぱいです。今後,この体操を第一として,第二,第三と色々の角度から,新しい体操を創って行きたいと思っています。
メモ
「うたのえほん体操」は「げんきに一、二(元気に一、二)」と同じ曲。
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