気になる2005年度の弘道おにいさん

2月である。次年度の「おかあさんといっしょ」の出演者について、あれこれ思いを巡らせドキドキする季節が今年もやってきた。
年が明けた頃から、何度かNHK視聴者コールセンターに電話で問い合わせてみたが、「まだ来年度の出演者はわかりません」「今はお答えできません」と判で押したような回答しか得られない。
ネット上では、次年度の出演者について「関係者に聞いた話」が飛びかっているそうだが、我々が運営している「おかあさんといっしょ」ファンサイトは「自分たちが実際に聞いた話」か「NHKの公式発表」以外はニュースソースにしない方針なので、馬鹿正直にNHKの発表を待ちたい。

さて、中でも一番気になるのは、10代目体操のおにいさん・佐藤弘道の去就だ。
1993年4月から番組に登場し、今年度で12年目。12年務めた8代目の瀬戸口清文に並ぶ“長寿”である。「もうそろそろ…」ということになっても、一向におかしくないキャリアである。
とはいえ、ここ10年ほど、毎年そんな風に思っていたような気がする。
「番組関連以外のイベントにしばしば出演するようになった」とか「新聞・雑誌などに頻繁に取り上げられるようになった」とか「自著を出版」とか、ファミリーコンサートの構成や、表情、衣装、果ては髪型の変化にいたるまで、その一挙手一投足から「もしやコレは交代が近いサインなのでは？」とハラハラしつづけてきた。
そして、今年もまた、以下のような“交代が近いサイン”が盛大に発信されているのである。

月刊誌「NHKのおかあさんといっしょ」3月号のインタビューというのは、なかなかアヤしい。
「NHKのおかあさんといっしょ」3月号の発売日は2月15日である（地方によっては14日発売の地域あり）。
先代の歌のおにいさん・杉田あきひろと歌のおねえさん・つのだりょうこは2002年2月22日、先々代の速水けんたろうと茂森あゆみは1999年2月17日に交代が発表されている。もし、今年度も出演者に交代があるとしたら、発表の時期は2月の半ばあたりではないかと思う。
となると、2月15日発売の「NHKのおかあさんといっしょ」なら、佐藤からの読者（視聴者）へのお別れ・お礼のメッセージや、11年間の思い出を語らせるタイミングとしてはピッタリではないか。

だが、なんといっても気になるのは「弘道おにいさんとあそぼ！」というイベントの開催。幼いコドモたちの大好きなチョコランタン一派を後ろに従え、体操のおにいさんがメインというイベントタイトルは異例といえよう。
佐藤が体操のおにいさんに就任して以来、彼の名が冠された大規模な番組関連イベントが開催されるのはこれが初めてである。
単に新しい趣向のイベントに過ぎないのかもしれないが、次年度の出演者についてNHKから公式発表がない現在、この時期にこの企画ときたら「佐藤弘道“卒業”記念イベントなのでは？」と考えざるをえないのだ。

一方、「今年の交代はないのでは？」と思わせるファクターもある。

「イチジョウマン」のDVD＆ビデオ発売は、「交代する」「交代しない」双方のファクターとして挙げてみた。
グッズやソフトをリリースしても、最大の宣伝の場である番組から本人が降板してしまったら売上げに影響してしまうだろう。
だが、「これまで番組に大きく貢献し、晴れて“卒業”する佐藤へのはなむけとしてリリース」とも考えられる。
そして、もうひとつ見落とせないのは佐藤の絶大なる人気だ。若いママさん世代を中心に、アイドル顔負けの熱い支持を受けている。もし、佐藤が番組を降板したら、視聴者から「悲しい」「残念」「ガッカリ」の声がNHKに殺到するのは必至である。

さあ、どうするNHK。
さて、以上のファクターやその他もろもろの番組の慣例などを鑑みて、予想を立ててみた。

東京福袋予想：来年度から体操のおにいさん交代、「イチジョウマン」コーナーは続行

さらに細かく予想するなら、現在、木曜に放送している「イチジョウマン」コーナーの時間を拡大（あるいは毎日放送するコーナーに変更）、現在の体操「あ・い・うー」はこのまま半年か1年続けて新しい体操のおにいさんが番組に馴染んできた頃を見計らって新しい体操を投入。その後、イチジョウマンは「おかあさんといっしょ」を“卒業”し、NHK-BSかNHK教育の単独番組に移行。

さあ、これでどうだッ。
これならば熱烈な佐藤ファンのママさんたちの寂しさも多少は緩和されるだろうし、「イチジョウマン」コーナーが続行すれば、番組出演年数は瀬戸口の12年を超えるし（体操のおにいさんとしての就任年数にはカウントされないかもしれないけど）、イチジョウマングッズやDVDも今まで通りに販売が続けられるというわけだ。めでたしめでたし。

まあ、これまでいろいろ視聴者をビックリさせつづけてきた「おかあさんといっしょ」のことだから、まさか私のようなド素人が予想できるような結末にはなるまいが、私がNHKならこうするね。
ともあれ、NHKの発表を刮目して待つことにしよう。【み】