「携帯なんて話せりゃいいじゃん。メールなんてパソコンでいいじゃん。待ち受けだの着メロだの必要ないじゃん。ましてやあんな小さな画面でwebなんか見てどうするよ」などと、Tu-KaのCMの松本人志のようなことを言っていたのはつい最近なのに、今やニュース速報だの映画館の時刻表だのをチェックするわ、珍しい着メロを見つけると速攻でダウンロードするわ、写メールで撮った画像を待ち受けにするわで、すっかりフツーの携帯ユーザになってしまった私。
しかし、すごいね。NHK公式着メロサイトで配信されている曲の豊富さといったら、とにかくなんでもある。新曲の配信の速さもさることながら、最近はオンエアされないような懐かしい曲が入っているのも嬉しい。
そこで、ふとこんなことを思いついた。
最近は着メロだけではなく、着ボイスなるモノも人気がある。
ボイス、つまり声だ。電話の着信音やメールが届いた時にピロピロ音が鳴る代わりに、人の声で知らせるわけである。ミュージシャン、アイドル、人気声優、アニメのキャラクタ（これも声優だけど）など、さまざまな種類の着ボイスが配信されているようだ。
そう、私が考えたのは、「おかあさんといっしょ」バージョンの着ボイスである。
じゃじゃまるさんが「おーい、電話だよー」。空男が「電話がかかってきただよ〜」。つね吉が「メールが届いたんだワイワイ」。無論、つね吉の声は山田康雄じゃなくちゃダメ。栗田貫一だったら暴れるぞ。
「おかあさんといっしょ」のキャラは人形劇だけじゃない。たとえば、「やんちゃるモンちゃ」の「ししししし」という笑い声の着ボイスとか、今放映中の人気アニメ「でこぼこフレンズ」キャラの着ボイスなんて、欲しがる人がたくさんいそうではないか。
しかし。
私が言いたいのはそういうことではないのだ。
「おかあさんといっしょ」といえば、なんといってもおにいさん＆おねえさんである。
兄姉着ボイス、間違いなくニーズがあるはずだ。
もちろん、現役だけでは面白くない。歴代のおにいさん＆おねえさんの着ボイスが欲しい。
ゆうぞうおにいさんの「あっ、電話かな…？」、弘道おにいさんの「電話ですよ〜」、古今亭志ん輔さんの「はいっ、電話です」、茂森あゆみおねえさんの「メールが届いたわよ」、馮智英おねえさんの「アチョーッ」……。
番組卒業後はそれぞれ別のプロダクションに所属しているわけで、全員の声を配信するのは難しい面もありそうだが、おにいさん＆おねえさんは、「おかあさんといっしょ」のキャストであると同時に「おかあさんといっしょ」のキャラクタなのではなかろうか。だって、番組出演中は「子どもの夢を壊さないように」年齢を公表しないんだから。
番組に出ている間は「歌のおにいさん」とか「歌のおねえさん」といった「おかあさんといっしょ」のキャラクタを演じているわけだから、卒業後だって「おかあさんのキャラ」という扱いでNHKが着ボイスを配信するのは、無理ではないと思うのだが、どうだろう。
っていうか、ぜひ配信してほしい。あゆみおねえさんやちかおねえさんのキュートな着ボイスを配信してくれるなら、受信料倍払ってもいいぞ。お願いしますよ、NHKさん。【み】