スプー大人になる

今日の「ぐ〜チョコランタン」、ジャコビの発明した薬品でスプーが大人になるという設定であった。
ジャコビの薬を飲むと白い煙がポワーン、スプーにグルーチョ・マルクスばりの口ひげが生えるのだ。
スプーの引率でキャンプに行ったものの、おやつのバナナが足りずに大人のスプーが我慢をし、大人はもうイヤだという結論に落ち着いた。

これについては、子供ならではの浅薄な結論と言わざるを得ない。
大人はおやつを我慢した分、子供が寝てからおいしいものを食べるのだ。しかも金があり、文句を言う人がいないので、好きなものを好きなだけ食べられるというメリットがある。
さらに大人は子供が考えるよりはるかに遊んでいられる。「お仕事なんだから、あっちいってらっしゃい」と親が言う時、その60%は親がゲームやインターネットや模型づくりをしている場合である。しかも財力にものをいわせて何万円もするプラモを買ってきてたりするわけだから、大人とは笑いが止まらない身分である。

突然大人になったので仕方がないかもしれないが、スプーも機転がきかなさすぎた。
あの場合、「子供たちは小さいから、バナナは半分でいいよね」とか、「ごめん、今日は辛い大人のバナナしか持ってこなかったんだ」と言って丸め込むのが大人の知恵である。

少し「ぐ〜チョコ」の子供達には難しいお話だったかもしれないが、大人の立場って結構捨てたもんじゃない、これが私の結論である。【吉】

この人がグルーチョ・マルクス(ウィキペディアより)
もくじ