3週目の「おかあさんといっしょ」

動くたびにギシギシと音をたてるかのような緊張ぶりが解け、だいぶリラックスしてきたように見える「おかあさんといっしょ」の新おにいさん&おねえさんの杉田あきひろとつのだりょうこ。
慣れてきたとはいうものの、息が合わないのは相変わらずである。歌に入る前の短いトーク、会話が噛み合っていないように見えるし、曲目紹介の時に声が揃わないことが多い。
先代の速水けんたろうのゆったりとした落ち着きと、まるでピチピチと弾けるゲンキの塊みたいな茂森あゆみのコンビネーションの妙を思い出すにつけ、やけに生真面目な杉田の表情や、なんだか体温低そうなつのだの声が寂しく思える。
曲間などでのコドモへの呼びかける声、二人ともテンションが低いんである。顔は笑っているのに声が沈んでいる感じ。無理にはしゃいでいる人を見るのは痛々しいものだが、杉田とつのだの場合は、もう1テンションくらい上げてもいいだろう。
だが、一番慣れないのは、私の目か。
先代の速水と茂森の歌声や踊る姿がいまだに脳裏に焼きついている身には、いくら杉田とつのだがニコニコと笑顔を見せてくれたとて、なかなか親近感が湧いてこないのである。まるで、よその教室に迷い込んでしまったような違和感。見知らぬ先生、馴染みのない部屋。塾や習い事の教室を見学に来たコドモのような気分である。“新しい「おかあさんといっしょ」の教室”に早く慣れたいと強く思う今日このごろ。
ところで、4月からリニューアルされた「おかあさんといっしょ」の中で、私の最注目キャラ、「デ・ポン」(バリダンス風体操)のおねえさん・タリキヨコ。プロフィールは未公開とのことで、ますます謎が深まって素敵。NHKに問い合わせたところ、「タリキヨコ=日本人」という情報しか教えてもらえなかった。このまま更に謎を深めていただきたいものである。実はああ見えて100歳を越えているとか、おねえさんを名乗りながら本当は男性だったとか、三代続く火星人の家系とか、思いがけない突飛な正体が明らかになったりしたら、なお嬉しい。
最初の1週間は頭に花のついた鉢巻のような髪飾りをつけていたタリ、2週目から王冠風の髪飾りに変更。振付やカメラワークも少々変わっている。ゴージャスなタリの顔のアップが増え、タリ好きには嬉しい変更である。【み】

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