今日(6/4)の「おかあさんといっしょ」で、「くいしんぼおばけ」という歌がスタジオで唄われたのだが、なぜか2番と3番しか唄われなかった。
「くいしんぼおばけ」の歌詞を簡単にご紹介すると、1番は「食いしん坊のおばけの子供が深夜ひそかに冷蔵庫を物色し正方形の物体を盗み喰いした。その物体は何かと問えば答えはチョコレートである」、2番は「梅干し」、3番は「タマネギ」となる。
思うに、「子供がこの歌を真似て夜中に冷蔵庫を勝手に開けてチョコレートを食べてしまうので困る」といった意見がNHKに寄せられたのではないだろうか。
「おかあさんといっしょ」では、かつても「ドレミファ・どーなっつ」の双子の犬・みど、ふぁどのテーマソングをめぐり、以下のような議論があったという。
ふたごは「二人で一人」? NHK幼児番組の歌に親が反発
朝日新聞/93.02.24朝刊
ふたごへの偏見をなくしたい、という親たちの思いが、幼児番組の歌を変えた。NHKの人気番組『おかあさんといっしょ』で流れる挿入歌の「二人で一人、ふたごだもんね」という歌詞に、ふたごの親たちが反発。…(略)…しかし、放送開始直後から、「二人で一人」の歌詞に反発の声があがった。…(略)…こうした動きに、NHKは昨年から作詞者に「二番」の作詞を依頼。二月からは、問題の部分を「心は一つ」と改めた「二番」のみを流すことにした。また、今後CDや楽譜が作られる場合も、「一番」は使わないことを決めた。(後略)
視聴者の意見というのは、時には歌の歌詞まで変える威力を持つのである。
確かに、双子を育てている最中の親にしてみれば、こんな歌を人気番組で堂々と唄われちゃたまらんだろう。同じ理由で、チョコレートの歌詞も唄われなかったのではないかと推測するわけである。
必死になって嫌がるコドモをとっつかまえて歯磨きさせて布団に押し込んだと思ったら、おばけの歌なんぞ唄いながら冷蔵庫からチョコレートを出して喰われた日にゃ、さぞかし脱力することだろう、親も。
ま、もしかしたら時間がなかったので1番を端折っただけかもしれないけどね。でも、時間の都合で端折ったというのなら、普通は、1番と2番とか、1番と3番のように唄うんじゃないかと思うんだが。【み】