テレビをこじらせた東京福袋が書いたノンキなテレビコラム集。

「有吉の壁」キングコング、ズッコケ三人組、そしてケヴィン・スペイシー!

洋館

有吉の壁▼おもしろ事件連発!水曜サスペンス劇場▼有名人続々お蕎麦屋さん後半戦!

8.5

笑い

8.5/10

キャスティング

8.5/10

企画・演出

8.0/10

満足感

9.0/10

Data

  • 2020年8月19日(水)
  • 日本テレビ

Cast

  • MC:有吉弘行/アシスタント:佐藤栞里
  • とにかく明るい安村、ジャングルポケット(おたけ、太田博久、斉藤慎二)、ワタリ119、ぺこぱ(松陰寺太勇、シュウペイ)、チョコレートプラネット(松尾駿、長田庄平)、友近、三四郎(相田周二、小宮浩信)、パンサー(尾形貴弘、菅良太郎、向井慧)、四千頭身(都築拓紀、石橋遼大、後藤拓実)、シソンヌ(じろう、長谷川忍)、タイムマシーン3号(山本浩司、関太)、さらば青春の光(東ブクロ、森田哲矢)、ハナコ(菊田竜大、秋山寛貴、岡部大)、アントニー(マテンロウ)、きつね(大津広次、淡路幸誠)、トム・ブラウン(みちお、布川ひろき)、ゆりやんレトリィバァ、どぶろっく(森慎太郎、江口直人)、空気階段(水川かたまり、鈴木もぐら)、銀シャリ(鰻和弘、橋本直)、ゾフィー(上田航平、サイトウナオキ)、ヒコロヒー、蛙亭(中野周平、岩倉美里)/栗原類、山村紅葉

2時間ドラマの壁を超えろ! 水曜サスペンス劇場

演者 ネタ 判定
シソンヌ 現場に遺された白いタオル、黒ティー、前掛け、ニンニクを見て何か閃いていきなり走り去ろうとする警部(じろう)。「どこ行くんですか?」「ラーメン二郎だよ!」。部下の刑事(長谷川)がポケットから紙を出して開くとそこには「つづく」の文字が。
チョコレートプラネット 血まみれのガラスの灰皿を持ち衣服や顔にも血がついた男(長田)に捜査中の刑事(松尾)が声をかける。「この辺で殺人事件があったんですが」「えっマジっすか?」「何か見たりしてないですかね?」「えー、俺も今来たばっかりなんで。でも何かちょっと怪しいのが走っていったような…」。「情報ありがとうございます!」と礼を言って去っていく刑事。
トム・ブラウン 映画「犬神家の一族」のスケキヨ(みちお)が女性(布川)にサインを求められ、色紙に「スケキヨ」と両足が突き出したイラストを書く。「後で連絡して」と言うスケキヨ、女性が色紙を裏返すとQRコードが描かれていた!
銀シャリ、ジャングルポケット 「早く刑期を終えてここから出たい」と語り合う牢屋の中の囚人服の男達(橋本、太田)。そこへ新しい囚人(鰻)が入ってくるが囚人服が横縞じゃなくて縦縞。「ボーダーじゃなくてストライプの奴来た! 絶対悪い奴だ!」。さらにもうひとり囚人(斉藤)登場。「太ボーダー一本の奴来た! 一番ヤバい奴!」。
さらば青春の光 「罪のない人々を次々と殺した残虐非道な犯人、その犯人はタケダさん、あなたですよ!」と犯人(東ブクロ)に語りかける刑事(森田)。しかしそれを聞いた犯人は不敵に笑い出す。つられて刑事も笑い出し、ふたりで大爆笑。
パンサー 殺人現場に被害者の巨大なヒト型。「大林素子だよ」。
空気階段 関係者のアリバイを確認している男(もぐら)。「部屋で酒を飲んでいました」「買い物に行ってました」部屋に入ってきて証言するのは真っ黒な全身タイツの男たち。3人目に入ってきたのはレインボーカラーの全身タイツ男(かたまり)。「激アツきた! レインボーだ! お前がやったんだろ!」「ボクがやりました」「よし! 大当たり!」。
チョコレートプラネット、ぺこぱ/【お助けガチャ】山村紅葉 金田一耕助(長田)、江戸川コナン(松尾)、青島俊作(松陰寺)、シャーロック・ホームズ(シュウペイ)が勢揃いして殺人現場で悩んでいる。「これは迷宮入りですかなあ」と諦めたところに登場したのが山村紅葉。スラスラと事件の謎解きをしてみせる。4人は感心して「もみじ! もみじ!」と紅葉コール、コールに合わせてゴキゲンに踊る山村紅葉。
どぶろっく 電話で話している刑事(江口)が「えっ、領収書貰ってないの!?」「水虫の人って蚊にさされやすいぞ」と些細な事を言うたびに隣にいる森が「火曜サスペンス劇場」のBGMをギターで弾く。
四千頭身、ハナコ 人狼ゲームで遊んでいる芸人達。ゲームマスターの後藤が採決で人狼に選ばれた石橋を本当に射殺してしまう。「石橋君は人狼はございません。話し合いを続けてください」。残った芸人達は怯えて「無理無理無理!」。
どぶろっく、ワタリ119 ブルーシートに包まれた死体を前に話し合っているふたりの刑事。「死因は?」「溺死です」「溺死?」不審に思った江口刑事がブルーシートをめくると水たまりに顔をつけて死んでいる被害者(ワタリ)。なかなか判定を出さない有吉に苦しむワタリ。「早く判定してくださいよマジで!」。
パンサー ドラマの撮影現場。被害者役の尾形が水の中に顔をつけてうつぶせに倒れておりその横で刑事役の向井が事件の概要を説明しているが、台詞が長いので何度やっても息が続かず尾形が水から飛び出してカットになり監督(菅)に怒られてしまうというコント。「○」を貰って意気揚々と去る尾形を見ながら有吉が「奇しくもワタリと尾形が溺死(笑)」。
ハナコ 地面に血溜まりを発見した菊田と秋山。血痕をたどっていくとのんびりコーヒーを飲んでいる岡部を発見、岡部の腹にはナイフが刺さり血が出ている。菊田と秋山に指摘され「あ、俺か! 気づかなかった!」と慌てる。「気づいたら痛い! 気づいたら痛い! 気づかせないでよ〜!」。
ゾフィー 「探がさないでください 母より」という書き置きを残して消えた母。「一体どこ行ったんだ」と悩む父(サイトウ)と息子(上田)。「父さん、今言うことじゃないかもしれないんだけど、これ、送り仮名の『が』要らないよね? これだと『さががさないでください』になっちゃうよね? 僕、辞書探してくる!」「母さん探せ!」。
シソンヌ 「ラーメン二郎事件」その2。大量のニンニクが置いてあるラーメン二郎の厨房で「さっきまで間違いなく犯人はここにいた」と言う警部(じろう)。「凶器はニンニクだ。俺、他に当たりたい所があるからお前ここもうちょっと調べてくれ」と言って去った警部のポケットから転がり落ちたニンニクに長谷川は「まさか!」。そしてまたしても紙を出して「つづく」。
とにかく明るい安村 カフェでゆったりとコーヒーを飲んでいる安村。急に喉をおさえてうめく。「毒入れやがった!」苦しみながら水を飲んでは同じ台詞を繰り返すが、水のおかげか「耐えた〜」。
タイムマシーン3号、アントニー(マテンロウ) 殺人事件現場検証中の刑事達。凶器と思われる一斗缶には血がついている。一斗缶を使った犯人は見当がつかず迷宮入りか…と思ったら「警部、犯人あいつです!」。慌てて逃げていくアジャ・コング(アントニー)。有吉と佐藤がホンモノのアジャ・コングがガチャで登場したと勘違いしそうになったほどそっくり。
銀シャリ 空手着姿の鰻がカフェの窓を正拳突きで割ろうとするがガラスはびくともしない。怒る監督(橋本)は「お前オープニング見たことないんか? 赤い文字で『火曜サスペンス劇場』出たあとガラスの破片が飛んでくるやろ? あれを再現したいのに何でできないの。もっと砕けてくれんと。パリパリって割ってくれんと」。…というくだりを何度も繰り返す。
ぺこぱ、向井慧(パンサー) シュウペイポーズで死んでいる被害者(シュウペイ)の殺人現場の現場検証中の刑事(向井、松陰寺)。向井の推理を松陰寺が乗りツッコまないボケで返す。
タイムマシーン3号、四千頭身(後藤拓実、石橋遼大) 爆弾片手に人質(都筑)を盾にする犯人(関)を説得する刑事(山本)。上の者を呼べと要求され刑事が連れてきたのは「一日警察署長」のたすきをかけた四千頭身後藤。
空気階段、蛙亭 犯行現場に残されていた白い粉を検証する刑事達。確認のため刑事1(岩倉)が舐めてみると塩。刑事2、3(空気階段)が舐めてみるとやはり塩。しかし刑事4(中野)が舐めてみたところ「これは塩じゃないぞ。青酸カリだ!」。うめきながら倒れる4人。
きつね 密室殺人事件を捜査する探偵(淡路)。しかし容疑者(大津)は「その日俺にはアリバイがある」。「そのトリックがわかったと言っているんです」と言うとMacで「火曜サスペンス劇場」のおなじみのアイキャッチを流す探偵。「何だと!?」でまた「火サス」のアイキャッチ…と思ったら曲に合わせて唄い出す探偵。「♪気になるトリックは〜CMの後〜で〜」。
とにかく明るい安村/【お助けガチャ】山村紅葉 激しく放屁しながらトイレの個室が空くのを待つ安村。ようやく扉が開いて出てきたのは山村紅葉。すました顔で「もう少し後で入ったほうがいいわよ」。
トム・ブラウン オープンカフェでシャンパンで乾杯するバスローブの男(みちお)とスーツ姿の女(布川)。男が「夜のほうもさ、行こうよ」などと女を口説いていると撮影スタッフから声がかかる。「それでは刑事役の名取裕子さん、死体役の六平直政さん、出番です」。
ジャングルポケット 現場を調査中の鑑識(おたけ)とその様子を見にきた刑事(太田)。そこに自転車に乗った古畑任三郎(斉藤)登場。「(田村正和のマネで)あ〜、駅はどっちですか?」。刑事が「駅はまっすぐです」と応えると「ありがとう」と言って古畑は去っていく。
パンサー 男(菅)をナイフで刺し殺した犯人(向井)。まわりを見回して誰も見ていないことを確認するが何故か土の中から「全部見てたぞ」と声がする。すると盛り土の中からブリーフ一丁の男(尾形)が飛び出し「全部見てたぞー!」と叫ぶ。「俺の名は土刑事(つちでか)だ!」。しかし動揺した犯人に土刑事も刺し殺されてしまう。倒れながら「土刑事、土に還る…」と言って死ぬ。
森田哲矢(さらば青春の光)、ヒコロヒー 男(森田)に刺された女(ヒコロヒー)。「痛いけど弱いで。痛いけど弱いねん。もっと来んかい」と女に煽られ困惑する男。「なぁ、女や思ってナメてるやろ? 来んかい来んかい」とさらに煽られもう一度女の腹を刺すが「そこちゃうねん、そんなんで死なんで」。男は何度も刺すが女は余裕の表情で全然死なない。
四千頭身 バスケットゴールの下で上半身に巨大な足跡をつけられ死んでいる被害者(石橋)を見ながら事件を推理する探偵(都筑)。「この2つから導かれるのはやっぱり足でかバスケットマンしかいないな」。そこへ現れたのはバスケのユニフォームを着た巨大な足の男(後藤)。「マイケル・ジョーダンです」と名乗るも探偵に正体を見破られるが巨大な足で探偵を蹴り殺す。
タイムマシーン3号 犯人(関)に銃を向けながら自首を勧める刑事(山本)。「撃てるもんなら撃ってみな」と煽られた刑事は犯人に何発も撃ち込むが弾をすべて素手でキャッチされてしまい足元に薬莢が転がる。驚いた刑事はマシンガンで連射するがこれもまたキャッチされ犯人の手から大量の薬莢が散らばる。
アントニー(マテンロウ)/【お助けガチャ】栗原類 ソファに座ってポップコーンを食べている男(アントニー)。そこへ魔術師のような男(栗原類)が現れソファの男に向かって1回指を鳴らすと青年は気を失ってしまう。それを見て大笑いする魔術師。
シソンヌ 「ラーメン二郎事件」最終回。犯人は実は警部だった!

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なりきりの壁を超えろ! 有名人が集まるお蕎麦屋さん選手権(後半)

演者 ネタ 判定
トム・ブラウン ドラマ「ごくせん」仲間由紀恵=ヤンクミ(布川)、脇知弘=クマ(みちお) 蕎麦
シソンヌ フワちゃん(じろう)、戦場カメラマン 渡部陽一(長谷川)
さらば青春の光 カジサックのYouTubeチャンネルで対談するキングコング西野亮廣(東ブクロ)と梶原雄太(森田)
ハナコ 児童小説「ズッコケ三人組」ハチベエ(秋山)、ハカセ(菊田)、モーちゃん(岡部)
松尾駿(チョコレートプラネット) 「君の名は。」の新海誠監督
三四郎 小池百合子東京都知事(相田)、藤子不二雄の漫画のキャラ“ラーメン大好き小池さん”(小宮)
友近 映画「エイリアン」のシガニー・ウィーバー(リプリー)
ゆりやんレトリィバァ パナソニックのMDのCMの浜崎あゆみ
シソンヌ 「天才!志村どうぶつ園」志村けん(じろう)、チンパンジーのパンくん(長谷川)
ジャングルポケット 藤岡弘、(斉藤)、長女の天翔愛(おたけ)、長男の藤岡真威人(太田)
岡部太(ハナコ) 稲村亜美
尾形貴弘(パンサー)、ワタリ119 Wマギー審司
三四郎 アカデミー賞を受賞した時のケヴィン・スペイシー(相田)、「オースティン・パワーズ」のマイク・マイヤーズ(小宮)
とにかく明るい安村、タイムマシーン3号 「コシノ三姉妹」コシノジュンコ(関)、コシノヒロコ(安村)、コシノミチコ(山本)のダチョウ倶楽部。「ジャンプ芸」(山本が足を踏み鳴らしても関と安村が重くて全然跳ばない)、「俺がやるよ」、かつらを脱いで「くるりんぱ」、「訴えてやる!」、「ヤー!」。

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番組の感想

前半は巨大なお屋敷に潜みサスペンスドラマにありそうなシーンを面白く演じる「2時間ドラマの壁を超えろ! 水曜サスペンス劇場」。
探偵や鑑識や死体やトレンチコートが佃煮にするほど出てきた。
ロケ地は「大泉工場 CAMPUS」。

初登場の銀シャリが、「太ボーダー一本の奴来た!」「空手で火サスのOP再現」で独特の味わいを見せた。

後半は8月7日に引き続き「有名人が集まるお蕎麦屋さん選手権」の後半。
深大寺のお蕎麦屋さん「雀のお宿」を舞台に、さまざまな有名人になりきった芸人達が登場。
今回も「蕎麦」「○」「☓」の3段階判定で、有吉が笑えたネタの場合、おいしい深大寺そばが食べられる。
「有名人が集まるお蕎麦屋さん選手権」前半のセトリはこちら


今回のイチオシはさらば青春の光の「キングコング」。
カジサックに扮した森田と西野に扮した東ブクロが、キングコングの漫才のつかみ「イェイイェイ!」を完全再現。そしてネタの最後は「おおきに!」で締めた。
有吉は「似てる」と言いながら見ていたのに、判定は「☓」。猛抗議するさらばに対し、有吉曰く「ちゃんとしすぎてる」「なんか気に入らないんですよねえ」。
さらに「キングコングも好きじゃないし、さらばも好きじゃない」。

続くハナコの「ズッコケ三人組」にもグッときた。
「なるほど、そこ来たか!」という感じ。「ああ、そういう切り口もあったか!」と膝を叩く。
おなじみ1978年に第1巻が刊行され、2004年に50巻で完結した児童小説の大ロングセラー。

で、ハナコの「ズッコケ三人組」がコレ。

ハカセ(菊田)、ハチベエ(秋山)、モーちゃん(岡部)

ちなみに2004年にNHKで放送されたドラマ版の「ズッコケ三人組」はこんな感じ。ハカセとハチベエがハナコっぽい。

NHKオンライン「ドラマ愛の詩シリーズ『ズッコケ三人組(第一作・再放送)』」より

原作から抜け出してきたような3人が並んでいるだけでもう充分面白いのに、「ズッコケ三人組」がちゃんとトリオ漫才をするという趣向。
私の胸にはがっつり響いた「ズッコケ三人組」だったが、有吉には今ひとつ響かなかったようで判定は「☓」。
1つ前のさらば青春の光と一緒できっちりしすぎてイヤだという有吉がハナコに「さらば一門だな」と言うと、「その一門はイヤです」と即座に拒否する秋山。去り際に「さらば一門はイヤだな」と後ろ姿でつぶやく菊田も味があった。

「自分のモノマネの中で一番顔が似てる」と言っていたチョコプラ松尾の新海誠。自分に似ている上にありきたりじゃない人物を見つける選球眼がただ事じゃない。
浜崎あゆみのパナソニックのMDの2003年のCM「AYUは、こう聴く」を持ってきたゆりやんのセンスも素晴らしい。
そしてよくぞ見つけた、三四郎相田のケヴィン・スペイシー。スゴい。そっくり。【み】

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