五島プラネタリウム|映像の中の渋谷

文化施設|映像の中の渋谷

古い映画やドラマなどの映像から昭和の渋谷の風景を探しています。

五島プラネタリウム
東京都渋谷区渋谷2-21-12
東急文化会館(1956年開業、2003年閉業)8階にあったプラネタリウム。「五島」は開館当時に東京急行電鉄会長だった五島慶太の姓。

映画「真昼の誘拐」

1961

「終」の文字が表示され、最後の最後にカメラがティルトアップしてプラネタリウムのドームが画面右上に映る。

映画「真昼の誘拐」
監督:若杉光
1961(昭和36)年/日活
出演:高橋英樹、中尾彬、沢本忠雄、武内悦子、奈良岡朋子、山内明

映画「敗れざるもの」

1964

俊夫(小倉一郎)の手術後、俊夫、姉(十朱幸代)、運転手の橋本(石原裕次郎)の3人で東急文化会館の五島プラネタリウムに行く場面。プラネタリウムを見た後3人は東急文化会館の屋上に上る。東急文化会館のシンボル、プラネタリウムの巨大なドームが映っている。

映画「敗れざるもの」1964年

最前列にいる少年は子役時代の小倉一郎。後ろに見えるのが姉役の十朱幸代と運転手役の石原裕次郎。

映画「敗れざるもの」
監督:松尾昭典
1964(昭和39)年/日活
出演:石原裕次郎、十朱幸代、小倉一郎

映画「泥だらけの純情」

1963

タイトルバックが東京の中心部から次第に渋谷へ移っていく。これは渋谷駅南口上空から。画面右端に輝く五島プラネタリウムのドーム。

映画「泥だらけの純情」1963年

道玄坂1丁目から五島プラネタリウムが見える。

映画「泥だらけの純情」
監督:中平康
1963(昭和38)年/日活
出演:浜田光夫、吉永小百合、小池朝雄、和泉雅子、滝沢修、細川ちか子

映画「東京は恋する」

1965

ミチコ(伊藤るり子)の祖父母がはとバスで東京見物をする場面の後半、首都高速3号線を走るバスを俯瞰で撮影するシーンで、画面右上に映っている。

映画「東京は恋する」
監督:柳瀬観
1965(昭和40)年/日活
出演:舟木一夫、伊藤るり子、山本陽子、堺正章、和田浩治

映画「踏みはずした春」

1958

笠原(小林旭)が子分のトンガリがスリをして警察に追われているところを見かけるシーンでプラネタリウムのドームが映る。

ドームがさらに大きく映る。男につかみかかっているのは島本刑事役の殿山泰司。映画公開当時43歳。若々しい。

映画「踏みはずした春」
監督:鈴木清順
1958(昭和33)年/日活
出演:左幸子、小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、殿山泰司

映画「狂熱の季節」

1960

明(川地民夫)の住居付近が描かれるシーンの冒頭、カメラは東急文化会館の屋上から高速3号線が建設中の六本木通りを経て東横線沿いの明の住居の方角へパンする。屋上のドームが五島プラネタリウム。

映画「狂熱の季節」1960年

ユキ(千代侑子)が堕胎をしに病院へ行くシーンで遠方に「五島プラネタリウム」のドームが見える。右側の病院という設定の建物は「駒沢大学渋谷校舎」(現「渋谷道玄坂東急ビル」道玄坂1-10-8)。奥のそば屋およびビルから一部見えている「第一整形外科」のネオンから場所を特定。

映画「狂熱の季節」
監督:蔵原惟繕
1960(昭和35)年/日活
出演:川地民夫、郷鍈治、松本典子、千代侑子、長門裕之

鑑別所帰りの明が富裕層の文子と出会ったことで、彼女の人生に再生不能な傷跡を残していく。刹那的に生きる明と難しい理屈で自らを追い詰めていく文子の対比。
富裕層の描き方がカリカチュアライズされすぎで、明の過剰に奔放な演技と併せて滑稽に見えてしまう点はあるが勢いのある映画だ。戦災復興とオリンピックで建設まっさかりの渋谷、いたるところが工事中だ。

映画「ギャング同盟」

1963

出所した風間(内田良平)を迎えた高本(佐藤慶)は風間が服役中に変わってしまった東京を見せ「ご覧のとおりさ。もう焼け跡もねえし闇市もねえ」とつぶやく。左側に東急文化会館。屋上に五島プラネタリウムのドームが見える。

映画「ギャング同盟」
監督:深作欣二
1963(昭和38)年/東映
出演:内田良平、三田佳子、佐藤慶、曾根晴美、山本麟一、平 幹二朗、楠侑子、戸浦六宏

刑務所から出所する風間(内田良平)を昔の仲間高本(佐藤慶)が迎える。しかし彼らの縄張りはすっかり新興の巨大勢力に乗っ取られていた。風間はある計画を思いつき高本とかつての仲間尾形(戸浦六宏)、楠(山本麟一)、柾江(楠侑子)、志賀(曽根晴美)、ジョージ(アイ・ジョージ)を集める。風間の計画とは敵対勢力のボスを誘拐することだった。
悪い顔の俳優勢揃い。街なかで銃撃戦を始めるわ、ダイナマイトを投げるわの大暴れ。日本版「オーシャンと十一人の仲間」といったところか。東京オリンピックに向けて大開発中の東京各所が見られる貴重な作品。

映画「街から街へつむじ風」

1961

病院の事情に口出しをする正木晋一(石原裕次郎)が疎ましい副院長(小高雄二)は正木を屋上に呼び病院から去るよう告げる。
田村医院(現「大下ビル」道玄坂1-16-5)屋上からの風景という設定だが、周囲の建物の位置関係から実際は道玄坂1-11-4あたりからの撮影と推測される建物の屋上から渋谷駅方面を見る。左端に「五島プラネタリウム」のドームが映っている。

映画「街から街へつむじ風」1961年

ラストシーン、正木晋一(石原裕次郎)が独立、看護師の北山美樹子(芦川いづみ)を連れ皆に見送られながら田村医院を去っていくシーン。玉川通り、大下ビル前(渋谷区道玄坂1-16-5)から渋谷駅方向を見る。玉川通りは高速3号線がまだ建設中。中央左のドームが「五島プラネタリウム」。
左端で建設中のビルは「野村不動産渋谷別館」(現「渋谷道玄坂東急ビル」道玄坂1-10-8)。右端は「東急本社ビル」。その向こうの「東京相互銀行」、「山叶証券」あたりまでを含め現「セルリアンタワー」(桜丘町26-1)。画面奥、中央右の白いビルは1956年建築のマンション「金王高桑ビル」(現「プライア渋谷」渋谷3-6-4)。

映画「街から街へつむじ風」
監督:松尾昭典
1961(昭和36)年/日活
出演:石原裕次郎、芦川いづみ、中原早苗

留学先のドイツから帰ってきた正木晋一(石原裕次郎)は父親(宇野重吉)の薦めで父の友人田村(東野英治郎)の病院を手伝うことになる。晋一が田村医院を訪れると院長は持病に苦しみ、息子の副院長(小高雄二)は過去の手術の失敗で自信を失い、さらにヤクザが副院長の失敗をネタに地上げをしかけてくる有り様。正木は病院をヤクザから守るため活躍する。
ところどころ入れてくる笑いどころは余計だし、いろいろ都合の良いストーリー展開も甘く、気楽に裕次郎のかっこよさを見るための映画。

映画「ファンキーハットの快男児」

1961

日の丸建設の株を大量に買う桜井とも子(八代万智子)を見かけた境野みどり(中原ひとみ)はタクシーで桜井の後を追う。
玉川通りの桜丘町付近から渋谷駅方面を見る。「東急文化会館」屋上のプラネタリウムのドームと「東急百貨店東横店」が見える。

映画「ファンキーハットの快男児」1961年

天下一郎(千葉真一)は境野みどり(中原ひとみ)を処分する依頼を受けた保釈の虎(潮健児)を追う。
中央の道は六本木通り。まだ青山学院の手前までしか開通していない。道路左の小屋が並ぶ部分は高速3号線の用地。背後の右端に「東急文化会館」屋上のプラネタリウムのドームが見える。

映画「ファンキーハットの快男児」
監督:深作欣二
1961(昭和36)年/ニュー東映
出演:千葉真一、中原ひとみ、岡本四郎、新井茂子、花沢徳衛

探偵天下清助(花沢徳衛)の息子・天下一郎(千葉真一)は相棒の茂(岡本四郎)とナンパに出掛け、投資家の境野みどり(中原ひとみ)と出会う。一方、茂は国産省の局長木暮家の女中ルメ(新井茂子)と知り合った。ある日小暮家の令息靖幸(くさかべ雅人)が誘拐され身代金500万円が要求される。一方みどりは日の丸建設の株を大量に買う女性を発見。日の丸建設は国産省が建設計画中の産業会館の入札をめぐり大下組と激しく争っていたことから、一郎は誘拐事件と日の丸建設が何か関係あるとにらむ。
今では考えられないが千葉真一が軽いノリの主人公を演じている。色々リアリティある演出で深作欣二を再評価。なおファンキーハットとは冒頭一郎と茂が学生帽を脱ぎ捨ててかぶったパナマ帽のこと。

映画「からっ風野郎」

1960

朝比奈武夫(三島由紀夫)は小泉芳江(若尾文子)に子供を堕ろすよう迫り、産婦人科医へ連れて行くが、小泉の抵抗が激しく堕胎は失敗に終わる。
産婦人科医院の外観として使われていた右端の建物は現在「五島育英会ビル」になっている場所にあった「第一整形外科」(道玄坂1-10-7)。隣にある「パーマ ロン」から場所を特定。遠方に東急文化会館屋上のプラネタリウムのドームが見える。

映画「からっ風野郎」
監督:増村保造
1960(昭和35)年/大映
出演:三島由紀夫、若尾文子、船越英二、志村喬

敵対する組織相良商事の社長相良雄作(根上淳)を刺し服役していた朝比奈一家の二代目朝比奈武夫(三島由紀夫)が刑務所から出所する。相良は刑務所にまで刺客を差し向けるなど朝比奈を亡き者にしようとつけ狙っていた。朝比奈は昔の女に危険が及ぶことを恐れ香取昌子(水谷良重)と別れ、一家が経営する映画館の二階に潜伏する。朝比奈はそこでもぎりの女小泉芳江(若尾文子)と知り合い、やがて二人は恋仲になる。相良と朝比奈は製薬会社のゆすりの種となる新薬や朝比奈一家が経営するトルコ風呂の権利をめぐり攻防を繰り返す。そんな中小泉芳江の妊娠が明らかになり、子供が自分の弱点になることを嫌った朝比奈は小泉に子供を堕ろすよう迫る。
これが映画初出演の三島の芝居が下手なのは仕方ないが主人公がなんとなく頭が悪く見えてしまうのが難点。

映画「俺の背中に陽が当る」

1963

出所した健三(内田良平)は更生し弟の滋(浜田光夫)とともにビルの窓拭きの仕事を始める。健三達が窓拭きをしているのは住友生命渋谷ビル(現「JMFビル渋谷02」桜丘町31-15)と推定される。隣の屋上に「奥の松」の看板がある「奥の松ビル」(こちらも現「JMFビル渋谷02」の一部)との位置関係から推定した。
遠方に「東急文化会館」屋上の「五島プラネタリウム」のドームが、中央左には大きく「東急百貨店東横店」が見える。下の道路は玉川通り、中央の空き地は高速3号線用地。なお左下の隅に「街から街へつむじ風」(日活/1960)の舞台となった「大下外科」(現「大下ビル」道玄坂1-16-5)が見える。

映画「俺の背中に陽が当る」
監督:中平康
1963(昭和38)年/日活
出演:吉永小百合、浜田光夫、小高雄二

滋(浜田光夫)は、友人の俊夫(小沢直好)とビルの窓拭きの仕事をしながら、服役中のヤクザの兄健三(内田良平)の家族の面倒をみていた。出所した健三は元の組にカタギになることを告げて事務所を去る。これに対し山田組の小谷(山内明)は一計を案じ、組長の山田(安部徹)を殺し健三に不利な証拠を残した上で健三を刺殺し、健三に無実の罪を着せて組織の長にのしあがる。滋は兄の仇をうつことを決意しあえて山田組の一員になり、兄の謀殺の証拠をつかもうとする。
生々しい刺殺シーンなど強めの暴力描写がある。榎木兵衛と野呂圭介の滑稽な下っ端コンビが印象的。

映画「レッツゴー!若大将」

1967

石山新二郎(田中邦衛)がライバル校と喧嘩を始めそうだという連絡をマネージャーの江口敏(江原達怡)からうけた田沼雄一(加山雄三)は現場にスクーターでかけつける。
玉川通り。左は高速3号線。遠方に「東急文化会館」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)屋上の「五島プラネタリウム」のドームが見える。右側の「東洋信託銀行渋谷支店」は現「日本経済大学 大学院 246ホール」(桜丘町25-16)、手前の「東京相互銀行渋谷支店」は現「第一薬科大付属高校渋谷キャンパス」(桜丘町25-14)、さらに手前の「藤井歯科」より手前は現「渋谷セルリアンタワー」(桜丘町26-1)。

映画「レッツゴー!若大将」
監督:岩内克己
1967(昭和42)年/東宝
出演:加山雄三、有島一郎、飯田蝶子、中真千子、星由里子、田中邦衛、宝田明

京南大学サッカー部の主将田沼雄一(加山雄三 )は部員の石山新二郎(田中邦衛)がライバル校と始めた喧嘩を仲裁に入り、乳母車を引いた女性、仁科澄子(星由里子)を助ける。後日祖母りき(飯田蝶子)の買い物につきあっていた雄一は宝石店に勤務する澄子を見つけ、二人の仲は急接近する。雄一は香港に遠征する全日本学生チームの選手に選ばれ香港に飛び、下心のある専務(太刀川寛)から香港出張に同行するよう求められた澄子も雄一を追うように香港に向かう。
スポーツ万能の加山もサッカーは不得手なのか、単にアングル上の問題なのか、試合中上半身と下半身が一緒に映るシーンはない。

映画「邪魔者は消せ」

1960

麻薬を入れたバスケットボールを持ち相手側との接触を待つ麻薬王クレイグ(ハロルド・コンウェイ)の連絡員三輪(渡辺美佐子)。待ち合わせ場所は東急文化会館(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)の屋上。左端にプラネタリウムの銀色のドームが映っている。

映画「邪魔者は消せ」
監督:牛原陽一
1960(昭和35)年/日活
出演:赤木圭一郎、清水まゆみ、葉山良二、金子信雄、近藤宏、渡辺美佐子、内田良平、清水将夫、高品格、穂積隆信、待田京介、浜村純、高田敏江、野呂圭介

麻薬王クレイグ(ハロルド・コンウェイ)が岩瀬(金子信雄)との取引のため日本に到着した。その頃クレイグと岩瀬の連絡員志村(待田京介)が殺された。志村に捜査の手が迫ったため岩瀬の手下横倉(内田良平)が殺したのだ。代わりに連絡員として秋津(赤木圭一郎)と長塚(穂積隆信)が選ばれた。取引当日、クレイグ側の連絡員三輪(渡辺美佐子)と秋津は渋谷でバスケットボールに隠された麻薬を交換しようとするが、ボールは修学旅行中の女子学生が持っていたボールとすり替わってしまう。しかし実はバスケットボールに入っていたのは麻薬ではなく、クレイグ側が証拠隠滅のため岩瀬を爆殺するために仕込んだ時限爆弾だった。
何が進行しているのか曖昧なまま話が進む。赤木圭一郎はじめ登場人物に今ひとつ魅力が感じられなかった。

映画「夜の牙」

1958

おじの莫大な財産をひとりで相続し、身を隠している弟の行方を調べる杉浦健吉(石原裕次郎)に、おじの執事の加納(西村晃)が密かに連絡をとり、本当のことを話すという。
杉浦と加納が待ち合わせるのが「東急文化会館」の屋上。最上階にあった「五島プラネタリウム」の巨大なドームが映っている。

映画「夜の牙」
監督:井上梅次
1958(昭和33)年/日活
出演:石原裕次郎、岡田眞澄、月丘夢路、浅丘ルリ子、白木マリ

小さな診療所を開いている杉浦健吉(石原裕次郎)は自分が死んでいることになっており戸籍が抹消されていたことを知る。届出人は空襲時に生き別れた弟。検死を行った医師を尋ねると「杉浦健吉」はトラックに轢かれ、その時4人の男と気の違った女がそばにいたという証言を得る。一方弟のことを調べると伊豆のおじが死んだときにその莫大な遺産を相続したことを知る。遺産を独占した弟のことを調べに彼はスリの三太(岡田眞澄)と共に伊豆に向かい、寺の和尚卓然(森川信)、おじの執事の加納(西村晃)、謎の女(月丘夢路)に会う。
20代の岡田真澄がオシャレかつとんでもない美青年。現代でも通用しそうな見事な着こなし。ヒロインの月丘夢路の美貌も特筆に値する。この二人の姿を見るだけでも価値のある作品。

映画「女の座」

1962

芳子(高峰秀子)の妹静子(団令子)が同僚と街を歩いていると、同僚を捨てた六角谷(宝田明)が芳子に家庭教師を紹介しているところに出くわす。静子と同僚に気づいて気まずい顔をする六角谷。玉川通りを桜丘町付近から渋谷駅方面を見る角度。電柱の陰の遠方に「東急文化会館」(現「渋谷ヒカリエ」渋谷2-21-12)屋上のプラネタリウムのドームが見える。

映画「女の座」
監督:成瀬巳喜男
1962(昭和37)年/東宝
出演:高峰秀子、杉村春子、笠智衆、草笛光子、司葉子、小林桂樹

石川家の父金次郎(笠智衆)は後妻のあき(杉村春子)、亡くなった長男の妻芳子(高峰秀子)、その息子健(大沢健三郎)、四女夏子(司葉子)、五女雪子(星由里子)と暮らし、次女梅子(草笛光子)は離れに暮らしていた。ある日金次郎が倒れ、長女松代(三益愛子)と夫の良吉(加東大介)、次男次郎(小林桂樹)と妻の蘭子(丹阿弥谷津子)、三女路子(淡路恵子)と夫の正明(三橋達也)が集まった。
ある日松代夫婦が経営する下宿に入った六角谷(宝田明)という青年があきの生き別れの息子ということが判明する。長らく独身だった梅子は六角谷に好意を抱くが、一方六角谷は芳子に言い寄っていた。なかなか九州の自宅に帰らず疎まれる路子夫婦、勉学に悩む健、気象庁に勤める青年青山(夏木陽介)に思いを寄せる夏子と雪子、オリンピック道路の開通に伴う立ち退き問題など様々な問題が石川家に起き始める。
いつになく穏やかな杉村春子、一見好男子だが信用がおけない宝田明、悪い人ではないが女性皆に疎まれる三橋達也の演技が冴える。

映画「どうせ拾った恋だもの」

1958

患者の死を悔やむ石川道子(香月美奈子)を力づける秋山医師(安井昌二)。「東急文化会館」屋上のプラネタリウムのドームが映っている。

映画「どうせ拾った恋だもの」
監督:関喜誉仁
1958(昭和33)年/日活
出演:安井昌二、香月美奈子、コロムビア・ローズ、高品格

腹を刺された男伸次(三島謙)が子分(高品格)に連れられ医師が不在中の病院に担ぎ込まれる。看護師の石川道子(香月美奈子)は伸次の顔を見て驚く。彼は昔道子の恋人だったのだ。彼女は止血剤をうって応急処置をするが、医師の秋山(安井昌二)が到着した時には男は死んでしまう。実はこの止血剤は婦長の佐藤のぶ(新井麗子)がブローカーから買った粗悪品であった。発覚を恐れた佐藤は男の死を道子の処置のミスのせいにしようとし、秋山との結婚を望む院長の娘高野佳代子(千葉麗子)に秋山と道子の関係を匂わせたり、子分から買った伸次と道子が付き合っている頃の写真を使って病院を追い出そうとする。医師の秋山は道子に結婚を申し込むが、伸次と交際していた過去がある道子はこれを断り、病院も辞めてしまう。
初代コロンビア・ローズの同名の曲をベースにした歌謡映画で彼女自身も看護師を演じ、歌う(意外と演技も巧い)。非常にシンプルなメロドラマ。婦長役新井麗子がわかりやすい悪役を好演。

脚注

  1. 富田均「東京映画名所図鑑」(1992/平凡社)
    富岡畦草「東京 消えた街角」(1992/玄同社)
    川本三郎「銀幕の東京」(1999/中公新書)
    野村宏平「ゴジラと東京 怪獣映画でたどる昭和の都市風景」(2014/一迅社)
    宮崎祐治「東京映画地図」(2016/キネマ旬報社)
  2. 富田均「東京映画名所図鑑」(1992/平凡社)
    富岡畦草「東京 消えた街角」(1992/玄同社)
    川本三郎「銀幕の東京」(1999/中公新書)
    野村宏平「ゴジラと東京 怪獣映画でたどる昭和の都市風景」(2014/一迅社)
    宮崎祐治「東京映画地図」(2016/キネマ旬報社)