国立代々木競技場|映像の中の渋谷

スポーツ施設|映像の中の渋谷

古い映画やドラマなどの映像から昭和の渋谷の風景を探しています。

国立代々木競技場
東京都渋谷区神南2-1-1
1964年の東京オリンピック開催のために建てられた。

映画「006は浮気の番号」

1965

終盤、由利徹がとある女性と東京見物しているシーンで代々木競技場第一体育館の前で記念撮影。

映画「006は浮気の番号」1965年

この映画公開時、由利徹は44歳。見事な爺さんっぷり。

映画「006は浮気の番号」
監督:近江俊郎
1965(昭和40)年/日活
出演:由利徹、南利明、佐山俊二、人見明、千葉信男、三沢あけみ、松村達雄

映画「東京は恋する」

1965

ミチコ(伊藤るり子)の祖父母がはとバスで東京見物をする場面の後半、首都高速3号線を走るバスを俯瞰で撮影するシーンで、遠方に国立代々木競技場の屋根が見える。

映画「東京は恋する」
監督:柳瀬観
1965(昭和40)年/日活
出演:舟木一夫、伊藤るり子、山本陽子、堺正章、和田浩治

映画「おゆきさん」

1966

祐紀子(和泉雅子)との結婚を考えている花屋の碌ちゃん(松山省二)が祐紀子(和泉雅子)の最近の態度やお手伝い先の父親良吉(笠智衆)への不満を漏らす場面は国立代々木競技場。

映画「おゆきさん」
監督:鍛冶昇
1966(昭和41)年/日活
出演:和泉雅子、笠智衆、小夜福子、松尾嘉代

平山家にやってきた新しいお手伝いの石津祐紀子(和泉雅子)。彼女は娘洋子(松尾嘉代)の結婚について父親良吉(笠智衆)や結婚相手の木所(平田大三郎)に意見するなどはっきりした性格だが、家族皆に愛されていた。ある時洋子のかわりに良吉と能を観に行ったところ二人の間にあらぬ噂がたつ。

映画「大冒険」

1965

谷井(谷啓)の妹悦子(団令子)がニセ札偽造団に誘拐された。植松(植木等)と谷井は悦子のコンパクトに仕込んだ発信機の信号を追って森垣金融(ロケ地は「渋谷公会堂」/現「LINE CUBE SHIBUYA」)にたどりつく。背後に「国立代々木競技場」が映っている。

映画「大冒険」
監督:古澤憲吾
1965(昭和40)年/東宝
出演:植木等、谷啓、団令子、ハナ肇、犬塚弘、石橋エータロー、桜井センリ、安田伸、越路吹雪

国際的なニセ札偽造団が問題になっていた。週刊トップの記者植松唯人(植木等)と隣人の発明家谷井哲介(谷啓)は日本にもニセ札が上陸しているのを発見、植松の書いた記事は大スクープになった。一方警察の花井刑事部長(ハナ肇)、乾刑事(犬塚弘)、市橋刑事(石橋エータロー)は植松が知らずに使った一万円札がニセ札だったことから偽造団の一味と勘違いして植松の追跡を開始する。偽造団の東京地区の責任者、金融会社森垣金融の森垣久美子(越路吹雪)は植松の命を狙う一方日本からの撤退を図り、人質として警察のスパイの疑いがある谷井の妹悦子(団令子)を拉致して移動を始める。植松と谷井は悦子のコンパクトに仕込んでいた発信機の信号を追って名古屋、神戸、さらには偽造団の潜水艦の艦内と移動、警察がこれを追う。偽造団に発見された植松と谷井は処刑されそうになるがその時……。
クレージー・キャッツ結成10周年記念映画だけに予算が潤沢、アクションシーンや特撮がたっぷりの見応えのある作品。

映画「クレージー大作戦」

1966

60年代の建築が次々映し出されるしゃれたタイトルバック。国立代々木競技場も映る。

映画「クレージー大作戦」1966年

出演者のクレジットのトップが「植木等、ハナ肇、谷啓」。続いて2枚目にヒロインの野川由美子とクレージーの残りのメンバー「犬塚弘、桜井センリ、石橋エータロー、安田伸」。クレージーキャッツ総出演のクレージー映画なれどメンバー内格差がハッキリ出ているのだった。

映画「クレージー大作戦」
監督:古澤憲吾
1966(昭和41)年/東宝
出演:植木等、ハナ肇、谷啓、犬塚弘、桜井センリ、石橋エータロー、安田伸、野川由美子

砂走刑務所の第七号監房の看守加古井守(ハナ肇 )はバンド活動を通じ入所者の更生を図っていた。そこへ石川五郎(植木等)が入所してくる。石川は入所者の一人大平久(谷啓)の金庫破りの腕を買い、脱獄して暗黒街の「頭取」(進藤英太郎)から10億円を奪おうと計画していたのだ。これを聞きつけた監房の仲間の陣十郎(犬塚弘)、ジョージ・馬場(桜井センリ)、花見小路抜麿(石橋エータロー)、薮越与太郎(安田伸)がこれに加わり、養老院の慰問演奏中に加古井を道連れに脱走をする。

映画「日本一のゴマすり男」

1965

新入社員の中等なかひとし(植木等)が出社初日に独断で顧客に「ビュイック スカイラーク」を試乗させ帰社する途中、黒眼鏡の男(二瓶正也)とカーチェイスをするシーン。2台の車が国立代々木競技場の横を走っていく。

映画「日本一のゴマすり男」
監督:古澤憲吾
1965(昭和40)年/東宝
出演:植木等、犬塚弘、安田伸、桜井センリ、石橋エータロー、浜美枝、人見明、有島一郎、進藤英太郎、東野英治郎、中尾ミエ、藤田まこと、高田稔、京塚昌子

希望を胸に後藤又自動車に就職した中等なかひとし(植木等)だが、現実は顧客の宛名書きをさせられる毎日。彼は父(中村是好)の言葉を思い出し、徹底的にゴマをすって出世することを決意、係長(人見明)から課長(犬塚弘)、部長(有島一郎)、重役(高田稔)、社長(進藤英太郎)へとゴマをすりながら次々に人脈を広げ、大社長(東野英治郎)の娘(中尾ミエ)と知り合いになる。
ゴマすりひとつで鮮やかに出世の階段をのぼっていくというシンプルでテンポのよい作品。当時の外車が何台も登場してゴージャス。

映画「ゴー!ゴー!若大将」

1967

雄一(加山雄三)が全日本学生ラリーに出場するため京都に発つ前日、澄子(星由里子)がそれとなく雄一に想いを告げるシーン。背景に「国立代々木競技場」。

映画「ゴー!ゴー!若大将」
監督:岩内克己
1967(昭和42)年/東宝
出演:加山雄三、飯田蝶子、有島一郎、中真千子、星由里子、田中邦衛、北竜二、江原達怡、浜木綿子

京南大学陸上部の田沼雄一(加山雄三)は暴漢に襲われそうになっていた越川澄子(星由里子)を救ったことから彼女と想い合う仲になる。京南大学自動車部は全日本学生ラリーに出場予定だったが、出場するはずの石山新次郎(田中邦衛)が怪我をしたことからマネージャーの江口敏(江原達怡)から出場を頼まれる。スタート地点の京都に向かった雄一に好意を持った芸者の京奴(浜木綿子)が積極的にアプローチしているところを見た澄子は心穏やかではなかった。雄一と澄子のすれ違いが続く中、全日本学生ラリーが始まる。
緊張感のないラリーのシーンの後、これで終わりかと思うとまたひと悶着ある。あれは蛇足。

映画「レッツゴー!若大将」

1967

石山新二郎(田中邦衛)がライバル校と喧嘩を始めそうだという連絡をマネージャーの江口敏(江原達怡)からうけた田沼雄一(加山雄三 )は現場にスクーターでかけつける。
後方に「国立代々木競技場」の体育館。

映画「レッツゴー!若大将」
監督:岩内克己
1967(昭和42)年/東宝
出演:加山雄三、有島一郎、飯田蝶子、中真千子、星由里子、田中邦衛、宝田明

京南大学サッカー部の主将田沼雄一(加山雄三 )は部員の石山新二郎(田中邦衛)がライバル校と始めた喧嘩を仲裁に入り、乳母車を引いた女性、仁科澄子(星由里子)を助ける。後日祖母りき(飯田蝶子)の買い物につきあっていた雄一は宝石店に勤務する澄子を見つけ、二人の仲は急接近する。雄一は香港に遠征する全日本学生チームの選手に選ばれ香港に飛び、下心のある専務(太刀川寛)から香港出張に同行するよう求められた澄子も雄一を追うように香港に向かう。
スポーツ万能の加山もサッカーは不得手なのか、単にアングル上の問題なのか、試合中上半身と下半身が一緒に映るシーンはない。

映画「日本一のゴリガン男」

1966

タイトルバックに様々な風景が映るが、その中のひとつが国立代々木競技場。

映画「日本一のゴリガン男」
監督:古澤憲吾
1966(昭和41)年/東宝
出演:植木等、進藤英太郎、浜美枝、人見明、藤村有弘、田中邦衛、桜井センリ、藤田まこと、野川由美子

西北商事の社員日本等ひのもとひとし(植木等)は、ある日工事現場から落ちてきた鉄骨に当たって失神、奇跡的に一命をとりとめるとともに、頭部の手術により頭の回転が従来の100倍アップした。退院したその足で出社した等だったが、会社は半年前につぶれ、かわりに統南商事という会社が入居していた。統南商事への採用を望む等だったが人員整理のおり採用はできないという。そこで等は自分の名を冠した「日本等課」をつくり、給料なしで一人で営業を行うことにする。

映画「君は恋人」

1967

劇中劇のラストシーン、更生して歌手としての才能を見いだされた光夫(浜田光夫)は、「君は恋人」が流れる中、雅子(和泉雅子)と手に手をとって渋谷の街を走っていく。ロケ地は渋谷区役所前交差点。彼らの前方に国立代々木競技場がみえる。右側の建物「メイジハイツ」は2019年建て替えられ「ラ・トゥール渋谷神南」(神南1-5-14)になった。

映画「君は恋人」
監督:斎藤武市
1967(昭和42)年/日活
出演:浜田光夫、和泉雅子、克美しげる、林家こん平、清川虹子、舟木一夫、田辺昭知とザ・スパイダース、荒木一郎、ジャニーズ、黛じゅん、岡田真澄、中村八大、坂本九、石原裕次郎、小林旭、浅丘ルリ子、芦川いづみ、高橋英樹、渡哲也、松原智恵子、山本陽子、山内賢、和田浩治、川地民夫、葉山良二、深江章喜、郷鍈治、太田雅子、宍戸錠、二谷英明、吉永小百合

工員の光夫(浜田光夫)は工場を辞め、より高収入を求めてやくざの宍戸組に入るためチンピラのこん平(林家こん平)の手伝いをしながら何らかのチャンスを求めていた。そこへ宍戸組と対立する深江組の組長(深江章喜)暗殺の話が起こり、光夫は名乗りをあげる。なんとか自らの手は汚さずに済んだ光夫だったが、組の中での地位はぐんと上がる。次の光夫への指示は流しで光夫に想いを寄せる雅子(和泉雅子)の兄、井上(克美しげる)を刺殺することだった。光夫は井上を刺すが自らも負傷してしまい一命を落とす……というシナリオの暗いストーリーに不満を感じたザ・スパイダース(本人役)の面々は脚本家の赤井(渡哲也)に強引に書き直しを迫る。
浜田光夫の右目負傷からの復帰第一作という現実と、浜田が演じるやくざ組織に入ろうとする「光夫」のストーリーが並行して進められる珍しい構成の映画。浜田の復帰を祝して日活のスターが一同に会する豪華大作。

映画「私が棄てた女」

1969

女工時代からの友人深井しま子(夏海千佳子)のもとに一度は身を寄せた森田ミツ(小林トシ江)だが、しま子は情夫(江角英明)と同居し売春の斡旋をしていたため荷物を持ち早朝アパートを去る。
正面遠方に国立代々木競技場と岸体育館。右側の「渋谷パーキング」の位置からロケ地は神宮前5-33前の路上と特定。

映画「私が棄てた女」1969年

ミツがしま子のアパートを去るシーンの遠方に国立代々木競技場。ミツが昇った階段は、国立代々木競技場や線路の位置関係、手摺のデザインから「宮下公園」と特定。

映画「私が棄てた女」
監督:浦山桐郎
1969(昭和44)年/日活
出演:河原崎長一郎、浅丘ルリ子、小林トシエ、小沢昭一、加藤武、岸輝子、辰巳柳太郎、加藤治子、夏海千佳子、佐野浅夫、露口茂、早野寿郎、大滝秀治、江守徹

社長の姪マリ子(浅丘ルリ子)との結婚を控え将来を約束されていた吉岡務(河原崎長一郎)は、ある日抱いたクラブの女から森田ミツ(小林トシ江)の名前を聞いて驚いた。ミツは吉岡が学生時代遊びのつもりで関係を持ち棄てた女工であった。ある日マリ子の親族への挨拶のため車で移動していた吉岡は、街でミツを見かけ追いかける。ミツが7年経った今でも吉岡のことを愛していたことを知り、吉岡の心は揺れ始める。
無教養だが自らを犠牲にして人を愛するミツと、地位と献身的な愛の間で悩む吉岡の姿を描く。
ドラマでは情けない役どころが多い印象の河原崎だが本作では美しい浅丘ルリ子に愛される役。小林トシ江が地方出身の素朴な女工の献身的な愛をみごとに演じている。パートカラーで製作されており、吉岡の回想シーンは緑のフィルター、ミツの回想シーンは赤のフィルターがかかり、ミツが「新相馬節」を歌うシーンで映る相馬野馬追の様子とラストのシークエンスのみカラー映像になる。原作は遠藤周作の「わたしが・棄てた・女」。

映画「私、違っているかしら」

1966

白石桂(吉永小百合)が大学の友人川瀬(浜田光夫)の家に行った帰り、二人で渋谷を歩く。
国立代々木競技場と代々木公園の間の道。ただしオリンピック選手村であった代々木公園はこの年まだ完成していない。遠方に岸体育館が見える。

映画「私、違っているかしら」
監督:松尾昭典
1966(昭和41)年/日活
出演:吉永小百合、浜田光夫、川地民夫、山本陽子、市川好郎、三島雅夫、鈴木瑞穂、高橋悦史、細川ちか子、宇野重吉、淡島千景

学習院大学の卒業を控えた白石桂(吉永小百合)は出版社各社の就職面接を受けるがことごとく断られる。おじ(三島雅夫)のつてで独創社に就職するが山岳遭難者の家族を追い回す編集長小池(高橋悦史)の取材方針と、恋人(川地民夫)に止められながらも取材を続ける同僚山中(山本陽子)の姿に嫌気がさし退職してしまう。ある日おじの家で会った暮しの友社葛西社長(細川ちか子)から臨時雇いの話があり、白石は暮しの友社で働くことになる。
原作は森村桂のエッセイ「違っているかしら」。暮しの友社のモデルは森村が勤務していた暮しの友社。

映画「殺しの烙印」

1967

暗殺に失敗し幻の殺し屋No.1に狙われる花田五郎(宍戸錠)。自宅にこもる花田が窓からNo.1の居場所を探すシーンで「国立代々木競技場」「渋谷区役所」「宇田川団地」(現「渋谷ホームズ」宇田川町2-1)が映る。

映画「殺しの烙印」
監督:鈴木清順
1967(昭和42)年/日活
出演:宍戸錠、南原宏治、真理アンヌ、小川万里子

殺し屋のNo.3である花田五郎(宍戸錠)は組織から追放された元殺し屋春日義平(南廣)の復帰を賭けた仕事に手を貸すことになる。それは籔原(玉川伊佐男)という男からの依頼である組織の幹部(南原宏治)の護送を引き受ける仕事だった。花田たちは途中トンネルで襲撃を受け春日は命を落とすが幹部の男は見事な銃さばきで相手を皆殺しにする。後日花田は藪原から税関職員、眼科医、宝石商の殺害依頼を受け、見事なテクニックで次々に殺していった。しかし謎の女中条美沙子(真理アンヌ)から依頼を受けた外国人殺しをミスし、無関係な一般人を殺してしまう。失敗した花田は組織から命を狙われる側になる。
スタイリッシュが過ぎてストーリーを理解し楽しむにはちょっと厳しかった。

映画「処女喪失」

1965

天野(川地民夫)が送られてきたアンケート中最も悲惨な経験を持つ桃井ミキ(柏木優子)を取材するため彼女が巫女として勤める結婚式場東都会館に行くと、実はそれは創作で彼女自身はまだ処女だという。しかし彼女はアンケートの回答者の一人、看護師の今西すえ子(填洋子)のその後を知っていた。
結婚式場東都会館として使われているのは「渋谷公会堂」(現「LINE CUBE SHIBUYA」宇田川町1-1)。奥には「国立代々木競技場」、右手に「岸体育館」が見える。

映画「処女喪失」
監督:井田探
1965(昭和40)年/日活
出演:川地民夫、和田浩治、柏木優子、藤江リカ、内田高子、槇洋子

船員の山岸(和田浩治)は婚約者橋本(藤江リカ)の自死の理由を探るうち、彼女が女性文化科学研究所の性に関するアンケートに答えていたことを知る。同研究所を訪れた山岸に編集者の天野(川地民夫)は彼女のアンケートを見せる。そこには山岸の長い航海中に彼女が薬問屋の店員から売春婦になるまでの経緯が綴られていた。アンケート後面談に来なかった女性の方にドラマがあると感じた天野は、4人の女性についてその後の追跡調査を行う。
竹中労「処女喪失―未婚女性の性行動」(1965)をもとに映画化した珍作。処女を失うと結婚はできないという当時の純潔主義の壁の高さと一方でそれを乗り越える男女の姿も描く。映画として処女性についてどう考えるかというスタンスは曖昧になってしまっている。

映画「顔役」

1965

関東城政会幹部会が開催され、檜山会の幹部中神(鶴田浩二)が浜松から東京へ戻ってくる。中神が車を降りるシーン。背景に国立代々木競技場が見える。

映画「顔役」1965年

関東城政会幹部会が開催され、檜山会の幹部早見(高倉健)が東京へ戻ってくる。早見の車が会場へ向かうシーン。背景に国立代々木競技場が見える。

映画「顔役」
監督:石井輝男
1965(昭和40)年/東映
出演:鶴田浩二、佐久間良子、藤純子、三田佳子、江原真二郎、アイ・ジョージ、長門裕之、待田京介、曽根晴美、佐々木孝丸、神田隆、安部徹、内田朝雄、遠藤辰雄、潮健児、大村文武、曽我廼家明蝶、天知茂、大木実、高倉健

関東のやくざの幹部が一同に集まる関東城政会幹部会が開かれ、地方に飛ばされていた檜山会の幹部中神(鶴田浩二)と早見(高倉健)が東京に帰ってきた。新山市の酪農用地造成工事について関西同志会の関東進出を阻止するため、会長檜山(安部徹)の指名で中神、早見、宮田(江原真二郎)、染谷(待田京介)、桑原(アイ・ジョージ)、安積(曽根晴美)が現地に駐在することになる。早見が新山市長(神田隆)を脅迫し関東勢が無事工事を入札したが、工事を進めるうち埋立用の土が草木一本生えない質の悪い土であることが判明する。中神は檜山会長に改善を申し入れるが……。

映画「恋のつむじ風」

1969

故郷へ帰る俊平(杉良太郎)を花屋のトラックで追うアカネ(松原智恵子)。背景に「国立代々木競技場」が見える。

映画「恋のつむじ風」
監督:鍛冶昇
1969(昭和44)年/日活
出演:松原智恵子、長谷川照子、山本陽子、杉良太郎、川口恒、和田浩治、太田雅子、沖雅也

北海道の開拓村。一ノ瀬俊平(杉良太郎)と松山アカネ(松原智恵子)の披露宴が行われている最中にアカネの友人竹野アオイ(太田雅子)が乱入、結婚に異議を唱える。また俊平に妊娠させられたという女性(斎藤チヤ子)も登場し、アカネは俊平を残してアオイとともに東京に向かい、アオイと梅村ミドリ(長谷川照子)の部屋で暮らし始める。田舎育ちのアカネにとってアオイやミドリとの生活は刺激的なものだった。ある日アカネは大会社の若き副社長双見安彦(川口恒)に気に入られ、デートを重ねる。一方俊平もアカネを追って上京してきた。

映画「夜明けのうた」

1965

緑川典子(浅丘ルリ子)が暮らすマンションの窓ごしに「国立代々木競技場」が見える。
ラストシーン、ミュージカル「夜明けのうた」への出演を決意した緑川がバルコニーに出ると、眼前に夜明けの「国立代々木競技場」が映る。
「第二体育館」をこの角度で見るマンションは当時「メイジハイツ」(現「ラ・トゥール渋谷神南」神南1-5-14)くらいだが、同マンションにはバルコニーがなく、また窓の外の景色に動きがないこと、シーンが変わってもライティングが変わらないことから、窓の外にみえる「国立代々木競技場」は写真ではないかと思われる。

映画「夜明けのうた」
監督:蔵原惟繕
1965(昭和40)年/日活
出演:浅丘ルリ子、浜田光夫、松原智恵子、岡田真澄、小松方正、小高雄二、藤木孝、戸浦六宏、江角英明、杉山元、藤村有弘、岸洋子

売れっ子女優の緑川典子(浅丘ルリ子)は華やかな芸能活動とはうらはらに忙しい毎日に疲れ、また作曲家野上(岡田真澄)との不倫にも満たされないものを感じていた。ある日新車を飛ばして向かった先のドライブインで修理工の利夫(浜田光夫)とガールフレンドの千加子(松原智恵子)と知り合う。千加子は眼を病んでおり半年後には失明する運命だった。一方緑川に新しいミュージカルのオファーが寄せられるが、それは緑川の私生活を暴くような内容であり、彼女は怒って出演を辞退する。ある日緑川が舞台の関係者と飲んでいる店で彼女は利夫と千加子に再会する。二人で病気と闘うことを決意した利夫に対し、千加子の態度に苦悩を感じた緑川は、二人を一晩いろいろな場所に連れて行くことを決意する。
岸恵子「夜明けのうた」をテーマにした映画。本人も登場して歌う。浅丘ルリ子はミュージカル女優という役柄なのだが、歌やダンスのシーンはなく「ボラギノール」のCMのような静止画像のコラージュで彼女の舞台姿が描かれる。人気女優の苦悩を描いたり、浅丘が不倫したり、パーティーの場面でおっぱい(浅丘のではない)が出たりと大人向けの内容。60年代らしい説教臭い内容。劇中浅丘が頻繁に服を脱ぐのが気になった(ただしおっぱいは出ない)。

脚注

  1. 富田均「東京映画名所図鑑」(1992/平凡社)
    富岡畦草「東京 消えた街角」(1992/玄同社)
    川本三郎「銀幕の東京」(1999/中公新書)
    野村宏平「ゴジラと東京 怪獣映画でたどる昭和の都市風景」(2014/一迅社)
    宮崎祐治「東京映画地図」(2016/キネマ旬報社)
  2. 富田均「東京映画名所図鑑」(1992/平凡社)
    富岡畦草「東京 消えた街角」(1992/玄同社)
    川本三郎「銀幕の東京」(1999/中公新書)
    野村宏平「ゴジラと東京 怪獣映画でたどる昭和の都市風景」(2014/一迅社)
    宮崎祐治「東京映画地図」(2016/キネマ旬報社)