「20世紀バックナンバーズ」は、昭和中期頃の雑誌に掲載されていた記事を現代の視点で楽しむコレクションです。なにぶん古い雑誌から収集した記事ですので画像に汚れや破れが目立ちますが、何卒ご容赦ください。
誌名 | 女性自身 3月16日号 |
出版社 | 光文社 |
発行日 | 1964(昭和39)年3月16日 |
なんと表紙が横使いという斬新さ。この頃の女性自身がすべてこのタイプだったのか、この号だけなのかは不明。今でも使えるアイデアでは。
職場の隠しことば集?
トランジスタで半製品でバックナンバーでどうもすみません。
いやいや、本当にこんな隠語が会社で使われていたんだろうか。どうも信じられないなあ。昭和40年前後に二十代の会社員だった方、ぜひ教えてください。
「今こんな言葉がはやっている」という記事は今も昔も信用ならん。初出勤を控えた女性社員に向けた記事のようだが、会社で使って恥をかいた女性もいるのではないか。
ひとり異郷で働くバスガイド
アメリカのグレイハウンドバスで振り袖姿のガイドを勤める斎木俊子さん(当時32歳)。父を18歳の頃亡くした彼女は、長女として7人の弟妹を養うため賃金の高いサンドイッチマンとして働く道を選んだという。そのかたわら英語の勉強をこつこつと重ねていた彼女は、弟妹から手が離れるとグレイハウンドの日本支社に就職した。彼女は来日した本社社長の目にとまり、昭和38年から2年契約で、婚約者を日本に残したまま渡米しグレイハウンドのガイドを勤めることになったという。月収は400ドル(約14万円)。記事の文面から察するに当時としてはかなり高収入だったようだ。
今では考えられない「伝言板」コーナー
ここに載せるにあたって一部モザイクをかけているが、実際は住所も名前も丸出しである。右下のルームメイト募集」が特に怖い。「今まで弟といっしょにいた部屋が一人になります」「OLになったばかりですので、話し相手になっていただきたいのです」というコメントに住所氏名に顔写真付き。寂しい女の子が自分を待っている…などと妄想した犯罪者に突撃されたりしなかったのか。
芸能人でもスポーツ選手でも一般人でも住所や名前を印刷物にバンバン掲載されていた時代だった。トラブルは当然あったと思うのだが、今のように報道や情報が拡散されなかっただろうし、なあなあにされて泣き寝入りみたいなパターンもあったのではなかろうか。
なお、左下の「お願いします」のコーナーにルポライターの竹中労からの投稿あり。