そうだったらいいのにな ―極私的土曜版改造計画―

昨日書いた土曜の朝の話のつづき。

偏った「おかあさんといっしょ」マニアの私は「おかあさんといっしょ」土曜版でオンエアされている親子体操も親子遊びにも全く興味がないのだけれど、楽しみに見ている視聴者も多いのかもしれない。
本来、乳幼児とその保護者が視聴対象の番組。大人のマニアが文句を言っても仕方あるまい。
が、いくらなんでも親子の時間が長すぎる。なんとかならないものか。
というわけで、私なりに土曜版の構成を考えてみた。

第1〜3週はDJスタイルで

1ヶ月のうち、第1〜3週は佐藤弘道ときよこが活躍する現在の構成を生かしてみよう。
OPの親子体操「みんなとあそぼ」と親子遊びのコーナー、アニメ「でこぼこフレンズ」はそのまま残し、その後に新たに「DJコーナー」を投入する。これは、佐藤ときよこがディスクジョッキーとなり、リクエストやオススメの歌を紹介するコーナー。「DJ」というよりも「VJ」といった方が正確か。現在、金曜日に放送されている「やぎさんゆうびん」や、以前「英語であそぼ」で放送されていた「Fun Fun Friday」コーナーのようなイメージである。「DJコーナー」の後は、アニメ「きょうはだれかな」、親子体操「イチジョウマン」と現在の構成通り進行し、ここでもう一度「DJコーナー」が入って、アニメ「ショベルカーディグスとはたらく車たち」、エンディングの親子体操「タイソーマンボうーっ!」で番組終了。
で、現在放送中のビデオコーナー「うちのびじゅつかん」は、平日にお引越し(「はみがきじょうずかな」「パジャマでおじゃま」「うちのびじゅつかん」を順繰りのオンエア)。「DJコーナー」でオンエアするのは、その月の月の歌でもよし、季節にちなんだ歌でもよし。また、リクエストに応えて、過去のおにいさん・おねえさん時代の歌のクリップをオンエアするというのもオツだ。
「え〜、今日はきよこおねえさん初登場の日の『デ・ポン!』をお送りします!」「うわー、恥ずかしい。どうしよう!」ってなやりとりがあったら楽しそうではないか。「では、お返しに、次は弘道おにいさん初登場の日の体操『ぞうさんのあくび』をお送りしますよー」
「ええっ、そんなのおにいさん聞いてないよー」
「きよこおねえさんは、この頃、テレビを見ながら一緒に体操してました」
「ホント?」
「エヘヘ」
なんていうやりとりもあったりして、歌や体操、人形劇など、懐かしいシーンを見せてくれたら嬉しい。

●親子体操:みんなとあそぼ
●親子遊び各種
●アニメ:でこぼこフレンズ
●DJコーナー(1)
●アニメ:きょうはだれかな
●親子体操:イチジョウマン
●DJコーナー(2)
●アニメ:ショベルカーディグスとはたらく車たち
●親子体操:タイソーマンボうーっ!

第4週はミニミュージカル

先々代の速水けんたろう・茂森あゆみ時代の土曜に「おはなし研究所」という企画が突然登場したことがあった。
研究所所長の速水とその助手に扮した茂森が「ブレーメンのおんがくたい」のお話を紹介するというスタイルで、ざーますメガネをかけた茂森の白衣&ミニスカという衝撃的なコスチュームにマニアは度肝を抜かれたものだ。
さて、改造案の第4週は、この「おはなし研究所」の復活である。
童話や映画などから題材をとったお話をミュージカル仕立てでお送りする25分。
たとえば、こんなお話……。

ミニミニミュージカル「オズのまほうつかい」

カンザスの農園でおじさん夫婦に育てられている娘・ドロシー(はいだしょうこ)は、巨大な竜巻に巻き込まれ、一人、家ごと飛ばされてしまいました。落ちた先はチョコランタンの町。ドロシーの家の下敷きになって、チョコランタンの町を支配していた悪い魔女はペッチャンコ! チョコランタンの人々(スプー・アネム・ズズ・ジャコビ)は大喜び。
でも、ドロシーは早くお家に帰りたいのです。良い魔法使い(ガタラット)は、ドロシーに銀の靴を授け、偉大な魔法使い・オズを訪ねることを勧めます。オズが住む都に続く黄色い煉瓦の道をたどっていくと、脳味噌が欲しいカカシ(今井ゆうぞう)、心が欲しいブリキ男(小林よしひさ)、勇気が欲しい弱虫ライオン(いとうまゆ)に出会います。皆と一緒にオズの魔法使いに願い事をかなえてもらおうと、さらに道を進みました。
さて、やっとオズの都に着いたものの、魔法使いは会ってくれません。悪い魔女(きよこ)を 倒したら願いを叶えてくれると言うのです。
力を合わせて悪い魔女を倒し、ようやくオズの魔法使い(佐藤弘道)に会えた一行。ところが、オズの魔法使いは、本当は普通のおじさんだったのです。気球乗りだったオズはドロシーと同じように竜巻でこの町に飛ばされ、国民を騙して魔法使いのフリをしていたのでした。
オズは、本当は賢いカカシに大学卒業証書を与え、実は勇敢なライオンに勲章を与え、誰よりも心優しいブリキ男には綺麗な布でこしらえたハートをプレゼントし、そして、再び気球に乗って故郷に帰ってしまいました。残されたドロシーは魔法の銀の靴の力で念願の家へ…。 目が覚めると、そこは懐かしい我が家でした。
ベッドの回りでは、心配そうな顔のおじさん(佐藤)、農園に働く人々(今井、こばやし、いとう)が、ドロシーの顔を見守っていました。

映画「オズの魔法使」をベースに、「おかあさんといっしょ」風味を少々加えて短く話をおさめてみた。いかがだろうか。

「おかあさんといっしょ」で唄われてきた数千、数万の歌は番組の大切なリソースだ。そして、歴代のおにいさん・おねえさん、体操、人形劇なども同様である。今回の「オズのまほうつかい」は、現役の出演者でキャスティングを考えてみたけれど、歴代の出演者もぜひ登場させたい。
神崎ゆう子、茂森あゆみ、つのだりょうこ、はいだしょうこの歴代歌のおねえさん4人で「若草物語」…なんて、見てみたいと思わない?【み】

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